杜の家自遊舎便り

岩手県和賀郡西和賀町のグループホーム杜の家自遊舎です

私のマクロビオティック すこやかな食~シリーズ2

2011-07-04 | マクロビオティック

私が小さいころ忙しい母に代わって、おにぎりを握ってくれたのは曾祖母。
草取り後の爪の間に土が残っていてちょっとギョッとしましたが、ほお張った途端にそんなことを忘れてしまう程おいしかったのを覚えています。
 ◇  ◇  ◇  ◇

何を言ってもはらはらと泣く、細面の青白い顔にストレートの髪も少しさみしげな若いお母さん。子供がお母さんを気遣って元気に遊ばないというのです。話を聞くうちに疑問が浮かび、率直に聞いてみました。「お子さんのおやつはどんな物?」「アイスやスナック菓子」だということでした。これでは母子ともに暗い悲しみから抜け出すことは出来ません。
私は「子供を思う気持ちや、元気になるよ、というメッセージを送るには、おにぎりがいい。子供は雑穀で身体を作ってあげるのがいいよ」と伝えました。
しかし彼女のおにぎりは手袋をして握るか、ラップでくるくる巻くというものでした。これではせっかくの思いが通じません。おにぎりは握ることで圧力をかけ、更に自然塩を付けるので、食べる人を元気にする食べ物です。こころを込めて握るおにぎりは、自らの気を充実させ、さらに子供を元気にしてくれるでしょう。
 ◇  ◇  ◇  ◇

写真は「玄米と小豆のおにぎり」と「雑穀とウコギのおにぎり」

【2009年5月岩手日報掲載 坂本有】


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