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トランプ氏「米国に生産移管を」 アップルに要求

2018-09-10 05:35:37 | 米中関係

トランプ氏「米国に生産移管を」 アップルに要求

2018/9/9 5:56    日経新聞
 
 【ワシントン、シリコンバレー】トランプ米大統領は8日、中国製品に対する追加関税第3弾の対象にアップルの

製品が含まれたことについて「無関税にする簡単な方法がある。中国ではなく米国で生産すべきだ」と強調した。

「いますぐ新工場の建設に着手せよ」と米国への生産移管を強く迫った。ツイッターで明らかにした。


 トランプ氏は2000億ドル(約22兆円)相当の中国製品を対象に追加関税を課す準備を進めている。

7日も中国の対応次第だとしつつ「近く発動される可能性がある」と強調し、第3弾の発動後もさらなる追加関税を

課す可能性があると説明していた。8日のツイートでは「我々が中国に課すかもしれない大規模な関税によって

アップル製品の価格が上がる可能性がある」と指摘したうえで、米国での生産拡大を訴えた。


 トランプ氏のツイートはアップルが対中追加関税について米通商代表部(USTR)に宛てた意見書への

“返答”といえる。第3弾ではアップルの腕時計型端末の「アップルウオッチ」やイヤホンの「エアポッズ」、

スピーカーの「ホームポッド」などが対象に盛り込まれる見込み。

7日に公開された書簡で、アップルは「米国の消費者の値上げにつながる」と警鐘を鳴らしていた。


 アップルは現状、iPhoneやiPadを筆頭にほとんどの製品を中国にある委託先で組み立てて、

世界中に出荷している。トランプ氏は2016年の大統領選の頃からこの状況を批判し、折に触れてアップルに米国で

生産するよう求めてきた。もっとも、東アジアを中心に築き上げたサプライチェーン(供給網)を即座に変えることは

現実的ではなく、米国での先進的なものづくりを支援する基金をもうけるなどして、批判をかわしてきた経緯がある。


 アップルはUSTR宛ての書簡でも「すべてのアップル製品には米国製や米国籍のサプライヤーの部品や材料を

使用している」と強調。18年には米国にある9000社のサプライヤーから500億ドル以上の部品や部材を調達したと

説明し、具体的に顔認証部品のフィニサーや半導体のアナログデバイセズなどの名前を挙げた。

米国では自社で8万人、サプライヤーで45万人の雇用を生み出しているとし、最終製品の組み立て地だけで

米国経済への貢献度を図ることに異を唱えた。


 とはいえ、アップルが18年春に公開したサプライヤーリストによると、中国企業の数は27社と17年の19社から急増。

6年間で4倍近くに増えたのも一つの事実だ。実際の取引規模は不明だが、社数だけなら全体に占める比率は約14%。

台湾(51社)や日本(43社)、米国(39社)に次ぐ数字だ。

例えば中国のパネル最大手、京東方科技集団(BOE)は既にノートパソコン「マックブック」向けの液晶パネルを

手掛けている。


 このところトランプ大統領はシリコンバレー企業への“口撃”を続けているが、数週間前のグーグルへの批判などと

比べると8日のツイートのトーンはやや穏やかなものだった。鴻海をはじめ有力サプライヤーの一部にはすでに

中国から米国への拠点分散を活発化する動きもある。アップルから何かしらの譲歩を引きだそうとしているようにも

見え、アップルがどう反応するかが焦点となる。


 
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