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【WSJ  寄稿】北朝鮮に選択を迫る=米国防長官(マティス)・国務長官(ティラーソン) 。米国と同盟国と世界は朝鮮半島の非核化で一致している

2017-08-15 08:35:20 | 米国対外関係
【寄稿】北朝鮮に選択を迫る=米国防長官(マティス)・国務長官(ティラーソン) 。米国と同盟国と世界は朝鮮半島の非核化で一致している

国連制裁に反対する平壌でのデモの様子(8月11日 

 

 北朝鮮は大陸間弾道ミサイル(ICBM)などの違法な発射実験をここ数カ月で繰り返し実施したほか、米国やグアム、われわれの

同盟国、そしてアジア太平洋地域における米国の利益に打撃を加えるなどと好戦的な発言を続けている。

その結果、米朝関係は朝鮮戦争以来で最も緊迫した状態にある。


 これに対しドナルド・トランプ政権は国際社会からの支持のもと、北朝鮮に外交的および経済的な圧力をかけることで、完全かつ

検証可能で不可逆的な朝鮮半島の非核化と北朝鮮の弾道ミサイル開発プログラムの解体を目指している。

北朝鮮による脅威を促し失敗に終わった「戦略的忍耐」政策は、戦略的に責任を追及する新たな政策に置き換えている。


 わが国が平和的に圧力をかける目的は、朝鮮半島の非核化だ。米国は体制転換や朝鮮半島統一の加速には関心がない。

米軍が非武装地帯の北側に駐屯するための口実を求めているわけでもない。長きにわたって苦しんでいる北朝鮮国民は敵対的な

政権とは異なる存在であり、彼らに害を与えるつもりもない。


 わが国の外交アプローチは、北朝鮮経済に圧倒的な影響力を持つ中国を含め、われわれの目的を支持する多くの国々から

支持を受けている。中国は北朝鮮の隣国であり、唯一の条約上の同盟国であり、主要な貿易相手国だ。中国企業はさまざまな形で

北朝鮮の貿易の約90%に関わっている。このため中国は他国とは比べられないほど北朝鮮の体制に大きな影響力を持っている。

東南アジア諸国連合(ASEAN)による最近の声明やその他の地域および世界各国の意見を見れば、北朝鮮の挑発的かつ危険な

行動について国際社会の考えが一致していることは明らかだ。北朝鮮は止まらなければならない。今の行動をやめる必要がある。


 中国には、米国と同じ目標を追求する強いインセンティブがある。北朝鮮政府の言動や核拡散や衝突の可能性が、中国が数十年

かけて築いてきた経済的・政治的・軍事的な安全保障を脅かしているからだ。地域の平和と安定における中国の長期的利益も

脅かされている。国際社会、特に中国にとって大きな利益をもたらしている地域の平和と安定を確保するうえで、中国がより積極的な

役割を担いたいのであれば、北朝鮮にとって決定的な外交的・経済的影響力を行使しなければならない。


 わが国の外交努力は国連を通しても続けられている。安全保障理事会は先日、北朝鮮に新たな制裁を科すための決議を全会一致

で採択したが、これは北朝鮮の国際社会からの孤立を示す結果だ。決議にはロシアも賛成し、世界の安全と安定を北朝鮮が脅かし

続けることに国際社会が一致して対峙(たいじ)していく意志を示した。


 わが国はすべての国に対し、国連安保理が決定した北朝鮮への制裁を履行することを求める。また北朝鮮政権への外交的・経済

的・政治的な圧力を高めること、特に弾道ミサイル開発や核兵器開発の資金源となる貿易を中止することを望む。米国は今後も、

国連や地域の外交フォーラム、そして世界各国の政府にこれまで以上に積極的に働きかけることで、北朝鮮問題に関する国際社会の

結束を固める。


米国は北朝鮮と交渉する意志がある

 わが国は外交を通して北朝鮮に方針を改めさせることを優先しているが、その外交は軍事的選択肢に裏打ちされている。

米国は韓国や日本と強靱(きょうじん)な同盟関係を築いている。しかし韓国が平和的な話し合いに向けて環境を整えようとしても、

北朝鮮政府はそれを拒絶し続け、脅しや挑発を続ける無謀な道を歩んでいる。この危機に対応するため、韓国の新政権は米国の

地上配備型ミサイル迎撃システム「THAAD(サード)」の導入を進めている。純粋に防衛のためのこのシステムを配備する韓国政府の

決定を、われわれは称賛する。


 朝鮮半島でのTHAAD配備や共同軍事訓練の実施は、米国や同盟国、その他の国家に対する重大な軍事的脅威を受けた

防衛準備である。中国は米国と韓国にTHAADを配備しないよう求めているが、これは非現実的な要望だ。技術に精通した中国の

軍人は、THAADが中国にとって脅威とならないことを理解している。


 北朝鮮による核兵器・長距離ミサイルの開発という明白な問題を解決するために、中国がその影響力を行使して大国らしい

行動を取らなければ、地域の他の国々は自国民を守るため用心深い防衛措置をとらざるを得ない。国連安保理で中国が賛成票を

投じたことは、正しい方向への第1歩だ。アジア地域と世界は中国がさらに踏み込む必要があると考えており、そうすることを期待して

いる。


 米国は北朝鮮と交渉することをいとわない。しかしこれまでの交渉で同国は不誠実な対応を見せ、国際的な合意に繰り返し違反し

続けてきた。その長い歴史を踏まえると、北朝鮮政府は誠意を持って交渉を進める態度を示さなければならない。挑発的な脅しや

核実験、ミサイル発射、その他の兵器の実験を即時に停止することがその意思表示になる。


 米国は同盟国やパートナー国との外交的および軍事的な協力体制を深化させ続け、北朝鮮を孤立させるために各国が義務を

履行するよう求めていく。その中には制裁の厳格な実施により北朝鮮の収入源を絶つことも含まれる。具体的には米国は中国と

ロシアに対し、北朝鮮政府への経済的ライフラインを維持しないこと、また危険な路線を破棄するよう北朝鮮を説得することを

求め続ける。


 われわれはこれまでと同様、米国土と米国民、同盟国を守り、北東アジアの安全と安定に寄与するための軍備を維持する。

ここで改めて述べておくが、われわれはいかなる攻撃も打ち負かし、核兵器が使用されれば圧倒的な力で効果的な対応を取る。


 北朝鮮は今、選択を迫られている。平和と繁栄の道を選んで国際社会に受け入れられるか。それとも好戦的な態度を続け、

貧困と孤立の袋小路をさらに奥へと進むかだ。米国は前者が実現することを熱望し努力をしつつも、後者にも警戒を続けていく。

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