酒代わりに入浴剤摂取、死者62人に 露大統領、規制強化を指示
2016年12月22日 06:52 発信地:モスクワ/ロシア AFP
ロシア・シベリア地方イルクーツク市の病院で、偽のアルコール飲料を飲んで中毒症状を起こし、治療を受ける人々。
12月22日 AFP】ロシア・シベリア(Siberia)地方で、有害なメタノール入りの入浴剤を安い酒代わりに飲んで死亡した人の数が、62人に増えたことが分かった。ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は21日、アルコールを含む製品に関する規制の厳格化を命じた。
プーチン大統領は政府に対し、アルコールを含む香水、ローション、家庭用洗剤に加え、人や家畜向けの薬剤の製造販売に関し、来年7月までにより厳格な法律を導入するよう指示した。
シベリアのイルクーツク(Irkutsk)市では、不凍剤として使用される有害物質のメタノールが入った液体を飲んだ多数の住民が死亡。この液体は、サンザシの香りの入浴剤と表示されていた。
地元保健当局によると、17日から21日夜までに62人がメタノール中毒で死亡し、さらに36人が現在も入院中だ。捜査当局は問題の入浴剤を製造販売した疑いで12人を拘束している。
ロシアでは、貧困層の人々が合法アルコール飲料に比べはるかに安価な香水や洗剤などをウオッカの代用品として飲むことが多い。こうした液体には通常、飲用可能なエタノールが含まれているが、今回の入浴剤に使われていたのは少量でも摂取すれば死に至るメタノールだった。
サンザシの入浴剤が入ったボトル。
警察によって販売が差し止められた、サンザシの入浴剤の自動販売機。
防腐剤、希釈剤としてアルコールが使われてるのでしょうね。
日本の液体入浴剤にもエタノールが防腐剤として入っていますがごく少量です。
日本では入浴剤はそんなに安くないので一番安い焼酎買った方がいいですが、
ロシアの香水、洗剤、入浴剤って安いのですね。
お酒の代わりに飲むって、それが貧困層では日常とは、日本では考えられない事です。