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フィリピン、中国提案の二国間協議を拒否 南シナ海問題

2016-07-20 21:45:27 | 領海・領土・領空・EEZ

フィリピン、中国提案の二国間協議を拒否 南シナ海問題

2016.07.20 Wed posted at 12:24 JST CNN

(CNN) フィリピンのヤサイ外相は19日、南シナ海の領有権をめぐって中国が提案した二国間協議を、

フィリピン側が拒否したことを明らかにした。

中国からは協議の前提として、オランダ・ハーグの仲裁裁判所が先週下した判決を無視するよう求められていたという。

仲裁裁の判決はフィリピンの主張を全面的に認める内容だった。

ヤサイ氏が地元テレビ局に語ったところによると、中国当局者らはフィリピン側に対し、

この判決に言及しないことが協議の条件だと主張した。

判決を無視したうえで二国間の交渉に応じてほしいとの要請もあったが、同氏は「フィリピンの憲法と国 益に沿わない」として退けたと

いう。

ヤサイ氏は15日からモンゴルで開かれたアジア欧州会議(ASEM)の場で、中国の王毅(ワンイー)外相と会談した。

中国側からは、フィリピンが仲裁裁の判決にこだわるなら両国の間で対立が起きる恐れもある、との警告があった。

ただ同氏は、中国と水面下で交渉する余地はありそうだと述べ、中国側が立場を考え直す可能性に期待を示した。

同氏はまた、フィリピンとしては南シナ海のスカボロー礁周辺の漁場で今後も漁業活動を続けられるとの確証がほしいと強調した。

こうした経緯について中国外務省にコメントを求めたが、回答はまだ得られていない。

中国は海南島の南方から東方にかけて、南シナ海の9割を囲い込む「九段線」という境界線を設定し、資源採掘や人工島造成を行う

権利の根拠としてき た。

仲裁裁は12日、この権利を認めない立場を示した。

中国はただちに判決を無視すると表明し、裁判は無効だとする立場を改めて示していた。

ヤサイ氏によると、判決が出てからフィリピンのドゥテルテ大統領と中国の習近平(シーチンピン)国家主席は対話していない。

フィリピンではラモス元大統領が南シナ海問題の特使として訪中すると発表されたが、

ヤサイ氏は「ラモス氏が受諾したかどうかは知らない」と語った。

中国の国営新華社通信によると、中国は14日に南シナ海で緊急の軍事演習を実施し、空軍によるパトロールを強化した。

英字紙チャイナ・デーリーは18日、人民解放軍が19~21日にも海南島付近の南シナ海で演習を実施すると伝えた。

一方、米海軍のジョン・リチャードソン作戦部長は18日、北京で中国海軍トップの呉勝利司令官と初めて会談。

南シナ海問題や双方の海軍の安全確保について意見を交換した。

よくぞ拒否してくれました。フィリピンの決断は南シナ海の法による秩序と平和を守るというだけでなく、

東シナ海にもその考え方は及んでくると思います。

最後までお読み頂きましてありがとうございます。