クロスバイクで元気

念願叶った定年退職の身は、先立つ物は細く時間は太くの狭間。
歩いて、自転車に乗って感じたことを、気ままに書き続けます。

荒子観音の円空仏は、凛々しい顔立ち

2011年07月10日 12時00分48秒 | 円空さん
昨日は名古屋市中川区の荒子観音寺で、円空仏の月1回の拝観日でした。

観音菩薩、愛染明王、護法神、不動明王、矜羯羅童子、制咤迦童子、毘沙門身、千面菩薩など、円空仏を拝観してきました。
不動明王の “きっ” と前を向いた顔立ちは、凛とした空気を周りに張りつめて、見ていて心に緊張感が走るものです。

修験・遊行僧であった円空は、延宝、貞享の頃 ( 1680年前後。円空45~54才の頃 ) にたびたび荒子観音寺を訪れています。
寺の敷地内に当時あった蓮池に檜の大木を浮かばせながら、3メートルを超える2体の仁王像を彫り、その端材を使って大小の木造を彫りあげたそうです。
今、全国で残っている円空仏は5,340体ほどだそうですが、その内、ここ荒子観音寺には、1,250体余りが残されています。

寺の境内では、木っ端の会のみなさんによる 「 円空仏を彫る無料体験教室 」 も開かれていて、私も参加してきました。
参加者が彫るのは、眉、目、鼻、口、そして額の皺 ( というより、髪と額の境目を彫ることによって、髪の毛の存在を想起させるのかな ) を、2種類の彫刻刀を使い、見本を見ながら彫るのですが、これがなかなか難しく、うまくいきません。
でも木っ端の会のみなさんに優しく指導していただいて、楽しく彫ることができました。
この日最初の体験教室には私もいれて6名が参加。東京からおみえの女性の方とか、近々金沢に引っ越しするという名古屋市内の男性もおみえになり、みなさん楽しい思い出になったようです。

実は、私は40年ほど前に、学生だった頃、荒子観音寺を訪れて円空仏を撮らせていただいたことがあります。
当時とは違って、今では撮影禁止ですので、円空仏をじっと心に焼き付けてきました。

(写真は、体験教室で顔の目鼻を彫り、お土産にいただいた円空仏です)

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