ぢろーらものおもちゃ箱:引っ越し後

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富士登山:ご来光を観に行こう:ひとりで反省会・・・

2012-08-03 00:18:45 | 旅行記

以前のブログ「富士登山:ご来光を観に行こう:前篇~宿までは問題ないね・・・」「富士登山:ご来光を観に行こう:後篇~苦戦の末の登頂、そしてご来光・・・」のとおり、7月25日、26日にかけて富士山に登り、めでたくご来光を拝むことができました。これもひとえにわたくしを受け入れてくれた浅羽由紀さんはじめ、みなさんの力をもらって頂上までたどり着けた、と思っております。ありがとうございます。

ただし、これらのブログにも書いているとおり、当日わたくしは高山病の初期症状なのか、はたまたほかの原因なのか、頭痛と息苦しさに悩まされながらの登頂となりました。また、それ以外にも、自身の準備不足、過信等の理由により、多少なりとも自分の首を絞める結果となった点がいくつか思い当ります。

次にどんな機会があるかは今はわかりませんが、今回は「ひとり反省会」と称して、「こうしてればもう少し楽にいけたはず」とか「次の機会があったらこうすべきだな・・・」とか、そんなことを1つ1つ考えてみたいと思います。

1:自分の体力とペース配分

最初からわかっていたことかもしれませんが、ぢろーらも自身が一番恐れていたのは「過信」でした。そう、なまじっか「自分は体力がある」と思ってしまって、体力にまかせて登ってしまう、ということです。また、普通の人に比べると体の柔軟性もあり膝もあがるので、最初の登りが比較的楽に感じたので、それにまかせてあがってしまった、という点はあります。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E5%B1%B1%E7%97%85 にもあるように、ペース配分を間違えると、体力がある人でも高山病になるケースもあるようです。つまり、一番の「アンチパターン」なんですね

一応、その懸念があるのもわかっていたので、あえてペース配分は他の人にまかせ、自分は一番うしろにつく、ということをしていましたが、じっくりじっくり進むというのではなく、意図的に体をあたためるために、少し止まってはあとで早めのペース(駆け足気味)に追いかける、というのを繰り返していました。

まあ、筑波山(別に「空気が薄い」というほどでもない)くらいであればそれでも全然よかったんですけど、富士山だとそうはいきませんよね

「宿で少し寝た後に頭が痛くなり、呼吸も苦しくなった」という直接の原因がこれだったのか、というと、正直なところよくわかりません。由紀さんの忠告通り、寝るときに呼吸が浅くなったことによって酸素の取り込みが普段どおりいかなくなったことはあったのかもしれません。このため、頂上までの道のりはけっこう頭がぼーっとした状態になりました。

ただ、どちらかというと「ちょっと息苦しいな・・・これ以上とばしたらやばそうだな・・・」というのを感じていたのと「やっぱり眠いな・・・」と、感じてはいましたが、体力的にはまだ余裕はありました。前のブログのとおり、頂上までの道のりは、早いほうの列で十分ついていくことができました

また、下山後宿で2時間ほど睡眠をとったあとは頭の痛みなどもほぼ回復し、途中くだりで足を滑らせて転ぶ場面はありましたが、それでも体力的な辛さを感じることも、足の痛みを感じることもありませんでした。しかも、ぢろーらもは意識してなかったのですが、妻なおによると、5合目に下山したあと、ぢろーらもには階段を駆け上がる体力も残っていたようです。まあ、翌日多少筋肉痛にはなりましたが・・・

現在はフィットネスクラブには通ってはいないのですが、それでも仕事のあととかにジョギングとかをして、10km~15km程度であればそれほど苦も無く走ることができるくらいの体力は維持していますそれを考えると、眠気さえなければ「これだけの時間でこれだけの距離を移動する/走る」という体力的な部分は不足はなかったのかな、とも思います。

そう考えると、走ったりする体力的なものと、高山病とは、必ずしも直接関係あるものでもないように思えてきました。確かに「体力にまかせて登る若者のほうが高山病にかかりやすい」ってこともありますしね・・・。

今思うと「どのくらいの頭の痛さ、息苦しさならまだいけるのか?」というのが、そのときは全く判断ができませんでした。「我慢できない苦しさ」に悩まされたのではなく「あとどのくらい無理をしても大丈夫なのか?」が全くわからなかった、という不安のほうが大きかったですね。もう一度行った場合には「このくらいなら平気かな?」というのが判断はできたかもしれません。

まあ、このあと書くとおり、ぢろーらもは「寝ないとダメな子(?)」なので、多分お鉢巡りまでは無理だっただろうな・・・。

2:高山病対策

これについては「一応保険のために酸素ボンベ買っておくか・・・」くらいに考え、酸素ボンベを一本持つ以外は、特に「高山病になった場合の対策」については調べていませんでした。まあ、それもよくなかったんですけどね・・・。もちろん、「のどがかわいたらちょっとずつ水分をとる」とか「苦しくなったら酸素を吸う」というのは普通に考えてやっていました。

また、上に上がるにつれば、ぢろーらもは「自分の脈拍が速くなっているな・・・」というのを感じていたので、深呼吸する、特に「めいっぱい吐いて一気に吸う」というのを何度もやって、「そうそう、まだ呼吸はそれほど浅くない。頑張ればまだ40秒くらい吐き続けられる・・・」なんて確かめていました。これも下山してから知りましたが、結果的にはよかったんですね

ちなみに、熊氏からも「本格的にきつくなると、お酒を飲み過ぎて酔ったみたいな感じで、吐き気とかがひどくなる」というのを聞いていました。由紀さんに「無理しないで。無理そうだったら下山して。」と言われていたぢろーらもが「これならいける!」と判断した大きな理由は「頭はちょっと痛いけど、呼吸が落ち着けば多少楽になる。吐き気は全くない」でした。きっと、吐き気がひどくてどうしようもなかったら、ぢろーらもも迷わず諦めていたことでしょう。

3:眠気対策

なんだかんだでぢろーらもは「寝ないとダメな子(?)」です生まれてこの方、徹夜、というのはほとんど経験がありません。そうですね、なんとか起きていても若いころでも限界は「朝の8時」でした。多分、今はもっとだめだろうな・・・ライブのあとの打ち上げにいっても、日付またいだあとの3次会とかはほぼ毎回落ちてます・・・。

ご来光を観た後、ぢろーらもはお鉢巡りを諦め宿に戻って休むことにしました。その際、いっしょに下山した椛島恵美さん経由で、T-1さんから「高山病の症状がひどいようなら宿で休まずに下山したほうがいい。」というアドバイスがありました。

確かに、一旦高山病の症状がある程度進んでしまうと、高地にある宿で休んでも逆効果、下山するしか回復させる方法がない(外国にあるもっと高い山とかで、もっと深刻な状況になった場合には集中治療もありうるようです)というのは理解していました。もちろん、前の晩に寝たあとでちょっときつくなったこともあるので、「昨晩寝て調子が悪くなったのと同じ宿で寝る」というのは多少なりともリスクがあることもわかっていました。的確なアドバイスだと思いますし、本当にやばそうだったらぢろーらももそうしていました。

しかしながら、自分の体調と相談した上でぢろーらもがとった判断は「やっぱりそれでも一回寝てみたい」でした。

こちらは結果論になりますが、ぢろーらもはしばらく睡眠をとることにより、体力をほぼ回復させることができました

・・・。

あれ?そうすると、単なる「寝不足」が原因???

逆にいうと、「このスケジュールでご来光を目指そうとする限り、ぢろーらもは何回登っても同じ苦しみを味わう」ということになりうるんだけどなぁ・・・

もしかして、しばらく昼夜逆転させて、夜中に5合目を出発して一気に山頂を目指す、とかのほうが大丈夫だったりして・・・

4:寒さ対策

今回の失敗の中で「これは事前に対策できただろう?」と一番思うのはこちら、「寒さ対策」でした。

てっちゃんからは事前に「夜の山頂は真冬を外で過ごすようなイメージで」というアドバイスを受けていました。確かに気温的にはそんな感じです。ただ、富士山は未経験のぢろーらも、しかも今は夏で毎日寝苦しい夜を過ごしていました。その中で「真冬をイメージする」、という想像力がたりなかったようです

もちろん、それなりに寒いかな・・・とは思ったので、パーカーを着たり雨具を着っぱなしにしたいはしてましたが、みんながご来光を目指して宿でももひきやタイツを身に着け始めたとき「あ、ぢろーらもは準備不足だったかも・・・」と痛感しました。やっぱりこの季節、普段30度越えの中で過ごすと、「寒かったときのこと」が想像しにくい、ってのはありますね

深夜に出発したときの気温は多分2、3℃とかだったと思います。あとで聞いた話だと「例年よりも寒かった」ようではあります。歩いているときはあまり感じませんでしたが、山頂までの「渋滞」の中で先に進めずに止まっている時間は非常に寒かったのを覚えています

でも、この日、中は晴れていて風もあまりなかったのが幸いでした。これで雨風ひどかったら完全にアウトでした。体感温度にして10℃とか違うでしょうからね。多分諦めてました・・・。

そうね、スキーウェアとか用意してれば多分耐えられたと思いますけど、そうするとなると、あのリュック(20リットル~25リットルくらい?)ではだめだな・・・もっと大きいのを買う必要がありそうです。

そういえば、翌日会社に出社した際、会社の方は「この季節だから暑かったでしょ?」とけっこう聞かれました。まあ、予備知識がないとそんなもんなのかもしれません。ぢろーらもも登らない立場だったらそんな質問してたかもしれません。もちろんぢろーらもが印象に残っているのは「寒かった」です

5:ヘッドライト

「ベルトなど体を締め付けるもの」というのも、高山病の原因になり得ます。これも山の上ではあまり冷静な判断ができなかったのですが、よくよく考えたら夜の間につけていたヘッドライドがけっこう頭を締め付けていたようです

ご来光を観に行ったわけなので、下山するころにはまわりは明るかったわけですが、ヘッドライトを外したのは宿につく直前、時間にして朝の7時ごろでした。外した瞬間「あ、すごい楽かも・・・」と感じたのを覚えています・・・。もしかして、つけなかったらもっと楽だったのかなぁ???

実際、懐中電灯タイプのものがよかったかなぁ・・・まあ、宿から山頂までの道のりはライトなくても他の人が照らしてくれるから・・・ってのはありますけど、あまり他力本願なのもよくないかなぁ・・・

6:杖、ストック

ぢろーらもは今回、杖やストックを一切使わずに登山/下山しました。やはり体力を消耗することになったのでしょうか。でも、頂上付近の岩場のところは、逆にあっても邪魔なので、その点はよかったです。むしろあったほうがよかったのは下りでしたかね。どうしても速く歩こうとするとバランス崩しますしね・・・。

判断は迷うところですが、ぢろーらもの場合、「特にストックが必要だったか?」というと、必ずしもそうだとも思えませんでした。

7:携帯などの充電機

山小屋では電気どころか水も貴重な資源です。トイレすら有料です。まして携帯やデジカメの充電なんぞできません。電池用を買わなきゃ意味ないですね。

ぢろーらもは携帯とデジカメの充電機を持っていたのですが、無駄な荷物でした。まあ、大して重くもないしスペースもとらないものではありましたが、それでも無駄だったなぁ・・・。

8:お酒

お酒に関しては、五合目で(登山はせずお酒めぐりをすることを決定していた)妻なおのビールをちょこっともらいましたただ、がっつり飲む、ではなく「口をつけた」という程度です。

宿ではてっちゃんがビールを飲んでいましたが、これは並外れた身体能力のてっちゃんだから可能だったのかもしれません。

ぢろーらもも「もしかして一杯飲んでさっと寝てしまったほうが楽かなぁ?」と思い、飲むかどうか迷いましたが、由紀さんにはとめられました。その後、飲まなかったにも関わらず調子が悪くなったことを考えると、結果的には飲まなくてよかったんだと思います。由紀さんありがとう・・・。

・・・。

ここまで書きましたが、結局ぢろーらもの場合、何が一番問題だったのだろうか・・・?正直なところよくわかりません

おまけ:雨男対策??

今回、ざっくりわけると(?)浅羽由紀さんは雨女、高橋涼子さんは晴れ女、だったかと思います。で、しかも今回、ぢろーらもも「雨男」だったんですよね・・・

今回は「どっちが強いか?」の対決だったわけです(笑)。

結果的にどうなったか・・・なんですが・・・。

もしかすると、涼子さんの力が大きかったのかな・・・なんて思う出来事がありました。

すでにみなさんがブログであげているように、みなさんご来光を拝むことができました。これは「晴れ女」の勝ちなわけです

下りのみちのり、最初ぢろーらもは涼子さんともいっしょに下山していましたが、諸事情により涼子さんが先に下山することになりました。結果的には数十分差が付くことになりました。

涼子さんらは雨に降られることもなく先に5合目についたようですが、ちょうどその直後に雨が降り始めたようです。そう、我々は「あとちょっとでゴール」というところ・・・。恵美さんのブログにもあるように、残された我々は見事に(?)びしょ濡れになりました・・・

・・・。

涼子さんの晴れ女パワーはここまでだったのか、それとも、五合目到着直後に宇宙人Bにさらわれたので、晴れ女の効力が切れてしまったのか・・・それは謎のままです・・・(あぽーん)。


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