ぢろーらものおもちゃ箱:引っ越し後

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QCサークルとISO:お世話になったバイト先

2010-08-06 20:33:39 | ISO

以前、「ISO内部監査員勉強会」と「ISO内部監査員勉強会:2回目:ケーススタディ」の2回にわたり、ISOの勉強会について紹介いたしました。

実はQCとかISOに関してはうちの会社にはいってはじめて耳にした、というわけではなく、十数年毎、ぢろーらもがまだ大学生だったときに短期で働いていたバイト先ですでに聞いたことがありました。

バイト先は某電子機器の設計、製造、販売を行なっている会社で、ぢろーらもは大学1、2年の冬休み(1月下旬~4月あたま)の間だけお世話になりました。今でこそ「仕事はできるだけ早く切り上げる」主義ですが、このときは短期間で稼ぐためにひたすら残業してました。おかげで自動車教習所代も自分でまかなえました(^^)。

バイトのぢろーらもは機器の製造や検査を担当していました。比較的簡単な流れ作業なので、この程度ならバイトくんやパートさんでもできますね。ぢろーらもは手先が不器用で、最初はなかなか作業の効率が上がらず、しかも失敗ばかりでまわりに迷惑をかけていましたが、社員さんとかパートさんとかには割と気に入ってもらえてみたいです。おかげさまでその間は割と楽しく過ごすことができました。

生産の流れですが、ぢろーらもが見ている限りこんな感じでした。

・生産する製品の部品を資材課が集めてくる

・製造課で基盤に部品をさしてはんだづけする(はんだの海につける)

・検査課(?)で可変抵抗などの調整を行ない、求められる電気特性を得られるようにする

・製造課でケーシング(組み立て)する。必要に応じて、コンデンサ等をシリコンコンパウンドで固定する

・検査課で耐圧試験、エージング試験、最終的な電気試験を行ない、梱包する

このあと出荷となるわけです。このほか、一部の製品は外注に出しているようですが、こちらは抜き取り検査のみ行なって終了です。

1年のときぢろーらもは製造課、2年のときは検査課に配属されました。もちろん、通常業務では朝から晩までひたすら流れ作業なのですが、ぢろーらもが1年のとき、週1だか隔週だかで午後一に「QCサークル」や「ISOの勉強会」なるものがありました。ぢろーらもは意味もわからず、とりあえず集まれ、といわれたから集まった、という感じです。

ちなみに、QCに関してはhttp://www.atmarkit.co.jp/aig/04biz/qca.html などに説明があります。

そのときのQCサークルでは、各課のひとたちが自分たちの業務を改善するにはどうしたらいいか、ということを発表していました。あのときはまだパワーポイントとかではなくてOHPとか使ってたかな。「ねじがなくなってしまう」とか「工具をもとに戻さない」などで能率が落ちてしまうので、どうすればいいか、というような、どっちかというと「5S3定」に近いような内容だったかもしれません。

ただ、「正直いってあまりいい方向に向いてないな・・・」という印象を学生ながらにうけました。上の方々だけが乗り気で、現場のみなさんは「こんなことする時間があるくらいだったら作業を進めたい」という雰囲気でしたし、上の人たちも発表に対して批判するだけで、「どうすればいいのか?」というのがなかったです。これだと改善の方向には向きませんよね。まあ、聞いている立場だったぢろーらもにとってはこういう活動も新鮮に感じたのですが、今考えると典型的な失敗例だったのかもしれません。

で、2回目の集まりのとき、「事件」は起きました。

その日は「もう一度各チームで課題を考える。リーダーとサブリーダーをあらためてチームで決める」ということになり、どういうわけか短期バイトのぢろーらもがサブリーダーに指名されてしまいました・・・。で、リーダーの社員さんですが、やっぱりやる気がなかったようです。誰からもいいアイディアも出ず、なんかのおりに「サブリーダー!」とぢろーらもに話を振ってくるのです。

最初は我慢していたのですが、若かりし頃のぢろーらも、今よりもこらえ性がありませんでした。だんだんイライラしてきて、最後には爆発。机を「ドン!」と叩いてしまったわけです。

案の定、そのことが問題になりました。リーダーの社員さんから「今日のことについて、課長と話をしよう」と声をかけられました。まだイライラしつつもしぶしぶ「はい・・・」と。ぢろーらもどうなるんだろう?まあ、学生のバイトだからくびになったらなったでしょうがないけど、当然のことながらぢろーらもが悪者になるんだろうな・・・。

そして、課長含め3人で話しました。ただ、そのときの社員さんの対応は、ぢろーらもの予想に反するものでした。「僕が全部悪いんです。ぢろーらもくんは悪くないんです。バイトの彼をサブリーダーに指名してしまったのがよくなかったです・・・。」という感じで、あくまで「自分が悪い」と強調していました。ん?だったらなんでわざわざ課長に報告するのかな・・・。

で、課長の対応ですが、「机をたたいたことに対しては『そんなことをしてはいけない』と言えばいい話。サブリーダーに指名したことも面白い試みじゃないか?」という感じで、ぢろーらもがかんしゃくを起こしてしまったことに軽くふれたものの、それ以外は社員さん、ぢろーらもどちらを批判することもなかったように記憶しています。

最後に課長さんがおっしゃったこと、それは「またQC(がらみの問題)かぁ・・・頭痛いな・・・」でした。

そして、それ以後、少なくともぢろーらもがいる間、QC活動は行なわれませんでした。これってもしかして、ぢろーらも利用された・・・?QCやってもいいことないんだよ、ということを暗に上の方に伝えたかっただけなのかなぁ・・・。まあ、いいことにしよう・・・今なら「大人の事情」もわかる気がする。

そのあと1回、QCではなく「ISO9001」の勉強会が開かれました。そのときは部長さんが講師となり、ISOの説明をしてくれていました。今でこそ「持っているだけでは意味がない。大量の書類のために忙殺されて業務に支障が出るようでは本末転倒」というのは当然ですが、その頃はまだ、ISOを持っていればそれだけでも営業効果がある、という時代だったと思います。そのときもけっこう上の人たちは乗り気だったように思いますが、それが全員に浸透するのかな・・・。ただ、この勉強会もぢろーらもがいる間は1回きりでした。

大学2年になり、再びお世話になった時、すでに勉強会はやられてなかったように思います。多分、Webサイトにも「ISO取得」とはないから、未だにとれてないのではないかな・・・。

まあそれでも、大学生時代に「会社で働く、製造業で働く。業務改善をする」というのを少しでも見ることができた、というのはよい経験だったと思っていますバイト先でお世話になった皆様、ありがとうございます。


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