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優秀なエンジニアは攻める

2013年09月22日 | コンサルティング

今から4年ほど前、ある大手機械メーカの工場長と話していたときのことです。その工場の二酸化炭素(CO2)の排出量の話題になりました。

以下はかなり端折った話ですが・・・。

ちょうどその頃、当時の鳩山首相が2020年までにCO2排出量を1990年比で25%削減するという政策を打ち出しており、A氏の工場でもCO2排出量の削減の目標値が与えられていました。

「Aさんも大変ですね。かなり厳しい削減目標が設定されたんでしょうね。」と私。
「そうなんですよ。来年度中に10%削減しろという要求が上から降りてきましてね・・・」とAさん。
Aさんの工場は効率化が行き着くところまで行っているように見えました。

「それは無理だ。絶対無理だ。ひどいもんですねー!」私は同情して少し大げさに言いました。

 すると、彼は少しムッとして言いました。
「いや、無理ってことはないんですよ。やろうと思えばできなくはないです。」

「えー本当ですか?技術的に無理でしょう。」
「たとえばラインの改良と、空調機の運転を効率化すればできます。」

「どんなやり方ですか?お金がかかりそうですね。やっぱり無理だ。」
 彼は、ちょっと待ってと言ってカバンからノートを取出し、簡単な工場の見取り図を描くと、空調と照明の配置図を描き加え、なにやら数字を記入し始めました。2~3分考えてから私に向って言いました。

「できますよ。問題ない。」
「えー、10%も削減できるんですか?」

 彼は勝ち誇ったようにこう言いました。
「10%?冗談じゃない。25%はできますね。」

優れたエンジニアは難問が与えられると最初はちょっと引きます。そしてあらゆる方向から問題を眺めて、弱点を見つけると一気にそこを突きます。問題がクリアできても、追及を止めずにさらに徹底的につぶします。

大げさかもしれませんが、日本のものづくりにおいて、こうした攻めの姿勢が素晴らしい結果を生み出してきたのだと思います。

言うまでもなくA氏は1年後には目標を大きく超える結果を出していました。

(人材育成社)

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