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第988話 社内営業をする目的

2021年01月13日 | コミュニケーション

「すべての社員がイキイキ働くようになる」仕組みと研修を提供する人材育成社です。

「随分とお顔が広いんですね」

これは、先日弊社が研修を担当させていただいたある企業で、研修担当者のAさんに私がお伝えした言葉です。Aさんは社内の多くの人と面識があるようで、廊下ですれ違う人やエレベーターで乗り合わせた人などと楽し気に会話をしていました。その会話も通り一遍の挨拶ではなく、お互いの近況を踏まえたものやプロフィールを把握した上でのやり取りであったため、隣で見ていた私は驚いてしまったのです。

Aさんの会社は、社員数が約2,000人と決して小さな規模ではありません。生え抜きで入社した会社とは言え、30代前半のAさんが10数年間でこれだけの人脈を築き上げたことに、驚きと敬意を持って私が発したのが冒頭の言葉でした。

それに対しAさんは次のような話をされました。「入社したての頃は思うように仕事が進まずに、困ってしまうことも多かったのです。具体的には、他部署からの書類が納期を過ぎてもなかなか提出されなかったり、データの誤入力があったりすることが日常的にあり、書類の督促やデータの修正を依頼したりすることが多かったのです。そこで上司にも相談しましたが、残念ながら問題はあまり解決することができなかった」とのことでした。

そこで入社して3年が経過した頃に、Aさんは意を決して「社内営業」を開始したのだそうです。具体的には、自ら他部署に足を運び納期に遅れてしまう理由を尋ねたり、データ入力を間違えてしまう原因を一緒に確認したりするなど、主体的に他部署の人とコミュニケーションをとったとのことです。

若いAさんからの積極的な働きかけに、他部署の先輩社員たちも当初は少々面喰っていたそうですが、あきらめずに粘り強く足を運んでコミュニケーションをとろうとするAさんの熱意に打たれたようです。半年後位からは納期が守られるようになり、データの入力間違いも減少したとのことです。

その後Aさんは別の部署に異動し、それ以後も仕事で問題点を見つけ際には、それが同じ部署のものでも他部署にもかかわるものであっても、足を運んで直接コミュニケーションをとる姿勢を続けたとのことです。

このAさんが行っていた行動こそが、まさに「社内営業」です。「社内営業」というと、上司に媚びを売ることのように否定的に捉える人もいますが、決してそうではありません。Aさんの例のように自身の担当の仕事をよりよく回していくために、常日頃から上司だけでなく先輩や同僚や後輩、そして他部署の人とも良い関係を築いていくことなのです。

そして、このような良い関係は簡単に築けるものではありません。社内でのネットワークを通じ良い関係を築くためには、Aさんのように積極的にコミュニケーションの機会や量を増やすように努めることが大切です。また状況によっては社内のプロジェクトに参加したり、勉強会に参加したり、飲み会の幹事を行ったりすることも良い機会となります。

もし、あなたが自身の仕事が今一つ思うように進まないなと感じているのであれば、一度試しに「社内営業」にトライしてみてはいかかでしょうか。

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