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第1,012話 「了解しました」はどうしてビジネスでは不適切なのか

2021年04月07日 | 研修

「すべての社員がイキイキ働くようになる」仕組みと研修を提供する人材育成社です。

弊社が新入社員研修を担当させていただく際に、受講者から受けることの多い質問の一つとして「なぜ「了解しました」という言い方ではいけないのですか?」があります。

一般的に、上司やお客様などの目上の人から指示や命令また依頼を受けたときは、「承

知しました」、「畏(かしこ)まりました」という表現が適切であり、「了解しました」はビジネスでは使わないようにという説明をされることが多いです。

それでは、なぜビジネスにおいて「了解しました」は不適切なのでしょうか?皆さんが新入社員をはじめ部下からこのような質問を受けたら、どのように答えますか?

私自身もこれまで「承知しました、畏まりましたと比べると了解しましたはカジュアルな言葉であるから」、「了解しましたは、軍事用語であるから」などと説明をしてきましたが、同時にこのような説明では今一つ説得力に欠けるようにも感じていました。事実、今年も質問をした受講者の表情を見ても、今一つ納得していないように見受けられることも少なくありませんでした。

そこで、この度改めて調べてみたところ、言語資源活用ワークショップ発表論文集(高橋圭子, 東泉裕子, 佐藤万里 2018)に行き当たりました。そこには、「了解しました」については「失礼にあたるとする意見がある一方、失礼な言い方ではないとする意見もある」とされていました。

調査ではマナー本において319冊の書籍で「了解」に関する記述を確認しているようですが、「了解は失礼」説には以下のような理由があげられています。

  1. 相手への尊敬の意がない、丁寧さが不足など敬語として不適切だから:22 冊
  2. 上から目線の言葉だから:12 冊
  3. 理解し承認するという意味だから:7 冊
  4. 軍隊・警察のイメージ:3 冊
  5. 事務的だから:3 冊
  6. 簡略で軽い感じだから:3 冊
  7. カジュアル・くだけた表現だから:2 冊
  8. メール語だから:2 冊

「了解しました」を不適切とする理由はこのように様々ですが、実は「了解は失礼」説が多くなってきたのは2011年以降だそうで、意外にも最近のことなのですね。

「了解しました」に限ったことではありませんが、言葉はこのように時代の流れに応じて変化していくものです。変化する言葉について、研修の受講者をはじめ他者にどのように的確に伝えるのか、これは簡単なようで難しい部分もあります。

年度替わりの今、新しく社会人になる人はもちろんのこと、他者と新しくコミュニケーションを取る機会が増えるタイミングです。他者とのコミュニケーションにあたっては、まず自分自身がそれらの言葉に向き合い、きちんと納得した上で伝えるようにすることが大切であるということを改めて感じているところです。

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