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リテンション・マネジメントは非現実的?

2018年06月17日 | コンサルティング

せっかく苦労して採用した新人が辞めてしまう。会社にとっては一大事です。昨年度の厚生労働省の調査によると、企業が新人を採用しても3年以内に約半分が辞めてしまうそうです。この数字は企業規模が大きくなるにつれ小さくなる傾向があるので、大企業では辞める人は少なく、中小企業では辞める人が多くなるのです。

中小企業にとって、1人の若手社員を失うことのインパクトの大きさは大企業の比ではありません。若手社員を何とかして引き留めたい。その時に効果的なのがリテンション・マネジメントです。

リテンション・マネジメントとは採用した人材を引き留める様々な方策のことです。青山学院大学の山本寛教授によれば、次の4点を確保することが社員を引き留める上で必要とのことです。

①現実的職務予告、②雇用の保障、③賃金の高さ、④福利厚生

①は仕事の内容や職場の状況を包み隠さずしっかり伝えること、②は会社がつぶれたり、一方的に社員のクビを切ったりしないことです。③と④は説明不要ですね。

さて、このリテンション・マネジメントについて、どう思われたでしょうか。私は(大変失礼かと思いますが)誰が考えても思いつくような当たり前のことばかりで、少なくとも中小企業にとってはまったく意味をなさないものだと思います。

②、③、④を保証できる中小企業が全く無いとは言いませんが、多くの中小企業にとっては「無理難題」以外の何物でもありません。また、①は入社希望者が引いてしまうような「厳しい現状」をあえて伝えることを意味します。

では、中小企業にとって「リテンション」は不可能なのでしょうか。

私はたった1つだけ方法があると考えます。それは人材育成です。具体的にはOJT(On the Job Training)を全社員で徹底して行うことです。

OJTとは仕事を通じて日常的に社員を教育することですが、重要なことは「会社で働くすべての社員が(あなたを)一所懸命育てているのだ」という暗黙のメッセージを送り続けることです。この点においては、大企業よりも中小企業の方が有利です。大企業はどうしても「隣(の職場)は何をする人ぞ」となります。

①仕事は楽じゃないし、②会社がつぶれないという保証もない、③給料も高くない、④福利厚生も見劣りする、けれど入社した人材は社員全員で精一杯育てる!ということを真摯に伝えることです。

人間は常に成長したいという欲求を持っています。

中小企業の経営者の皆さん、人の採用・育成はそう信じることからはじめましょう!

人材育成のホームページ

 

 

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