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研修講師の正しい選び方(入門編)

2018年04月15日 | コンサルティング

はじめて外部から講師を招き、社内で話をしてもらおうとお考えの方にとって、どのような講師を選べばよいのかは悩みどころです。

まず講師を何の目的で呼ぶか、それをはっきりさせなければなりません。目的は大きく分けて2つです。ひとつは社内で講演をしてもらうこと、もうひとつは研修をしてもらうことです。

講演と言っても、イベントで1時間ほど話をしてもらうものから、管理職が集まる会議で専門家に簡単なレクチャーをしてもらうものまで、様々なかたちがあります。概ね短時間(長くても2~3時間程度)で、何か役に立ちそうな話をした後、簡単な質疑応答で終わりというパターンです。

講演の場合、短い時間で強い印象を残す必要があります。そのため、多少「濃いめ」の味付けになります。内容も「私は苦労したけれど○○することで成功した」といったサクセスストーリーや、「こうすれば○○は簡単にできるようになる」といったお手軽なスキルの伝授が中心です。

そして、最も重要なポイントは聴き手の感情に訴えることです。したがって、講師も「聴く気にさせる」肩書や経歴が必要です。成功した企業の経営者、マスコミに顔を出す文化人や大学教授などの著名人が有利になります。

研修の場合は、講演とは全く異なります。むしろ真逆と言って良いでしょう。

研修の参加者は会社が指名した社員です。多少は「自主的に手を挙げた」人を対象とする研修もありますが、ほとんどは「イヤイヤ受けさせられた」人たちが対象です。研修講師は、そんな受講者になんとしてでも学んでもらわなければなりません。そのためには短時間で済ますわけにはいきません。講演のように2時間程度ならつまらない話も「聴いているふりをして」やり過ごすことができるからです。

そうならないように、研修では最低でも7時間、つまり丸1日は講師に付き合ってもらうことになります。研修講師は手を変え品を変え、丸1日という長丁場を仕切らなければなりません。必然的に、話の内容も講師自身ではなく受講者が「主語」になります。

研修中、受講者は常に普段の自分の仕事ぶりや考え方、スキルなどを振り返ります。また、演習やディスカッションのように主体的に「発話」することが求められます。そうすることで、普段気づかなかった自身の足りない部分を補い、良い部分をさらに伸ばすことができます。

このように、研修講師に求められるのは聴き手を主語に置いた姿勢と進め方です。「講演者としての講師」のように、自分を主語に置いたお話を得意とする人に研修を任せると、かなりの確率で失敗します。

講師を選ぶときは、その人が考える「主語」が誰であるかをしっかりと見極めましょう。

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