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碌山美術館(安曇野)

2014年03月23日 | 写真

日本の近代彫刻の先駆者、荻原守衛(碌山)の作品群と資料を展示する碌山美術館。

碌山は、1979年に、現安曇野市穂高の農家の五男に生まれる。

18歳で油絵に啓発されて絵画を学び、ニューヨークのフェアチャイルド家で働きながら、美術学校に通う。

24歳で渡仏し、25歳の時にロダンの「考える人」を目にして衝撃を受け、彫刻への転向を決める。

28歳頃から碌山を使う。ロダン訪問して教えを受ける。高村光太郎とも親交を深めている。

29歳で、「坑夫」などを文展に出品。

30歳で、「労働者」、「北條虎吉像」を文展に出品。

1910年、最高傑作と称される「女」を制作後の30歳5ヶ月の時、新宿中村屋にて吐血し、4月22日に永眠。

碌山の作品に出会うと、「文覚」の力強さ、「女」の表情に見える湧き出る情感、「デスペア」の深い絶望、「坑夫」の力動感と哀愁

など、様々な感情が呼び覚まされます。

紅葉に染まる頃や白銀に覆われる頃に訪れたなら、更に素晴らしい景観に出会えそうです。