Reading Digest 18

とにかく本好き。活字中毒者の備忘録です。

謹賀新年

2008-01-14 11:57:04 | Weblog
あけましておめでとうございます。妻の帰国等なんやかんやで、すっかりご無沙汰でしたがその間にも少しづつ読みためていた本のご紹介です。

スパイのためのハンドブック (ハヤカワ文庫 NF 79) 」早川文庫ということもあり、初めはフィクション物だと思って読んでいましたが、どうやらノンフィクション物らしい。佐藤優が自著「国家の謀略」の中でもスパイをよく知る本として褒めてました(ちなみにこちらの本はSAPIOに連載していた論考をまとめたもので、あまり面白くない。最近書きすぎなんじゃないかなあ、当初の迫力なし)。モサドで活躍した元エージェントが情報部の入り方、尾行の仕方等々スパイにとって重要な事柄をユーモアたっぷりに書いています。まあハウツー物としては遊びすぎの感がありますが、暇つぶしには面白いかも。

最近、社会学的な本をあまり読んでないなーと思い手に取ったのが「日本を降りる若者たち (講談社現代新書)」。色々な事情で社会に適応できず、普通だったら家に「内こもる」ところを、東南アジアに「外こもり」ひたすら日々を過ごしている人々を綴った本。確かに東南アジアの湿度が高く暑いユルーイ情況が、「生きるエネルギーが減少してしまった若者をこ惑する」というのはあるかもしれない。それでも「内こもる」よりはいいのか悪いのか…なかなか考えさせる本でした。

ということで本年もよろしくお願いします。