この本「頭がいい上司の話し方 (祥伝社新書 82)」は全般的にはイマイチ本ですが、「上司と部下の人間関係は仕事上の利害であって、好き嫌いではない」というくだりには納得。今までの日本の会社は殆どの人が終身雇用ってことで一つの会社で働いていたから、「会社はもうひとつの家族」、「上司と部下は親と子」という前提の下に、みんなで「いい人間関係」の維持に心を砕いていたように思う。とくに新入社員は、早く「人間関係」に適合するために、運動会に参加したり、花見の場所確保したり、バレリーナのカッコして白鳥の湖を踊ったり、それは大変だった(以上実体験に基づく)。でも最近は、人材の流動化が進み、転職も当たり前になってしまったので、組織価値観の同質化はありえない。その中では確かに、「全人格」を投入、埋没させるような組織作りはないわな。なんとなく違和感を覚えていた最近が腑に落ちた一節でした。やっぱり古い価値観が染み付いているなあ~(洗脳教育の賜物)
「社員をサーフィンに行かせよう―パタゴニア創業者の経営論」パタゴニア創設者イヴォン・シュイナードの会社経営論。パタゴニアでは勤務期間中でもサーフィンに行けると聞くとひどく突飛な経営論だと勘違いしますが、内容は非常にまとも。本書にも書かれているように「社員をサーフィンに行かせよう」という精神は「フレックスタイム」や「ワークシェアリング」の考え方に他ならなし、CSRの概念もずいぶんと前から導入されている、それも昨今の「流行」ではなく。会社がアウトドアスポーツにおいて自分たちが必要だと思った製品を開発するというコンセプトに始まり、そしてそれが持続しているが故に、経営としても外からの押し付けではない実質的な施策を実行できるのだと思う。うーん素晴らしい会社だ。どっかの会社がいきなりなんの具体的ビジョンもなく「グローバル宣言」したのとは大きな違い。
「社員をサーフィンに行かせよう―パタゴニア創業者の経営論」パタゴニア創設者イヴォン・シュイナードの会社経営論。パタゴニアでは勤務期間中でもサーフィンに行けると聞くとひどく突飛な経営論だと勘違いしますが、内容は非常にまとも。本書にも書かれているように「社員をサーフィンに行かせよう」という精神は「フレックスタイム」や「ワークシェアリング」の考え方に他ならなし、CSRの概念もずいぶんと前から導入されている、それも昨今の「流行」ではなく。会社がアウトドアスポーツにおいて自分たちが必要だと思った製品を開発するというコンセプトに始まり、そしてそれが持続しているが故に、経営としても外からの押し付けではない実質的な施策を実行できるのだと思う。うーん素晴らしい会社だ。どっかの会社がいきなりなんの具体的ビジョンもなく「グローバル宣言」したのとは大きな違い。