中小企業のES=人間性尊重経営のパイオニア/有限会社人事・労務 矢萩 大輔 ES組織開発・人事制度改革ブログ

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ノマドワークをやってみた! その① ノマドをやるために重要な3つのこと

2020-10-08 15:16:51 | 組織開発・社風改革

 (有)人事・労務の畑中です。9月30日(水)から、10月4日(日)までの5日間、北海道をレンタカーで移動しながら、「ノマドワーク」なるものをやってきました。これを思い立ったのは、今年8月ころ。いつもお世話になっているeumoの新井社長が1か月にもわたるノマドワークをされており、「うちの会社でもできるのか?多様で自律的な働き方を推進しようとしている自分たちはどうなのか?」という思いが膨らんできたことがきっかけです。9月に入り、新井社長とお話したところ、キャンピンクカーの「ノマドレンタカー」さんをご紹介いただき「ぜひやってみたらいいよ」という言葉に後押しされて、中年オヤジ3人のノマドワークが実現しました。

 千歳空港近くのノマドレンタカーさんで、eumo号を借りて、初日は登別へ。その後、富良野⇒美瑛⇒大雪山⇒苫小牧 と移動しながら仕事をしました。今回、ノマドワークを体験するということなので、

「あくまでも観光でなく、通常の仕事をやりながら移動する」

「予定はなんとなく。状況に応じて臨機応変に対応する」

ということをコンセプトにやってみました。

 

さて、欲張って移動しすぎてしまい、やや体力的にきつかった日もあったのですが、非常に充実した5日間、そしてこれまでに体験したことのない5日間になりました。北海道の公園からのリモート新入社員入社式、キャンピングカーで移動しながらのお客様との打ち合わせ、野外のキャンプ場から参加する社内会議、社長を含めた男3人でのキャンピングカーでの宿泊、いろいろ印象深いものがあったのですが、個別の感想や体験談はまた書くとして、今回は「ノマドワーク」全体を通じて、これをやるためには重要だろうなと思ったことを3つお話したいと思います。

 

1.自律した働き方ができているかどうか?

 「ノマドワーク」といえば、自由で楽しそうなイメージがあります。私自身、なんとなくその響きにあこがれを感じていました。ただ、当たり前の話ですが、自由には自律がつきものです。働く時間も場所も内容もすべて自由になるのですから、すべてを自分で決めて仕事をしていかなければなりません。芸術家などのごく一部の特別な職業をのぞいて、これからの仕事はいろんなつながりの中でやらなければいけない仕事が増えていくと思います。誰かから(別に上司というだけでなく、クライアントや、時間など)管理されて仕事をしている人、指示されないとできない仕事をしている人にとってはハードルの高いものだと感じました。中途半端にノマドワークをやるくらいなら、しっかりと仕事に整理とつけて休暇をとったほうがよほどいいです。休暇でもないのに仕事が滞ったり、対応ができないとなると、クレームや社内からブーイングになってしまいます。そもそも、仕事とプライベートが融合してしまっている状態が「ノマドワーク」だと感じました。普段からこの感覚を持って仕事ができていないと、あこがれだけのノマドワークはトラブルしか生まないのではないでしょうか。

 

2.集合知で物事を決めていく

 これは、今回3人でノマドワークをしたので感じたことだと思うのですが、何も決めていないノマドワークでは参加メンバーの集合知が重要になります。今回の5日間について、当初は初日の宿しか予約しておらず、その後の移動先や宿泊先は状況を見ながら決めることにしていました。もちろん、せっかく北海道にきたのだから、この辺りは見てみたいな、といったものは3人がそれぞれもっていたのですが。結果として、3人の話し合いや雰囲気でなんとなく、食事する場所や泊まる場所が決まっていきました。5日間、ほぼ24時間も一緒にいるのですから、「誰かが管理して誰かが従う」という形だったら、息が詰まってくると思います。管理されるほうもそうですが、管理するほうも疲れます。少なくとも、新たな発想を生み出したり、自由で楽しい働き方をする「ノマドワーク」にはならないのではないでしょうか。

それなら単なる「業務出張」ですね。今回は、お互い仕事をしながら移動しているわけで、運転手は誰がするかと、しばらく集中して仕事したいとか、何時から1時間打ち合わせが入っているからヘッドセットで話しているとか、それぞれがやるべきことをもちつつ、同じ目的地へ向かわないといけません。でないと、今晩の寝床もおいしい晩御飯にも温泉にもありつけないわけなので。このような状況では、決まった誰かが管理するより、暗黙の了解も含めて3人のなかでもっともこうやりたいという意思を持つものがリーダーとなり、やるべきことを決めるのがいいと感じました。

ティール組織でいうアドバイスプロセスを機能させながら。ちなみに、今回参加したのは代表の矢萩、役員の私(畑中)、若手幹部社員のNの3人です。当然組織的には序列がありますが、私やNが矢萩に従って行動していたかといえばそうでなく、逆にその2人がほぼ決めて動いていたように思います。逆に言えば、抱えている仕事的には代表の矢萩が一番柔軟に対応できる立場であったともいえるのですが。

ちなみに、富良野であまり時間がないときに「黒板五郎」の家を見に行きたいと言い出したのはNです。私と矢萩にはその時にそれ以上に行きたい場所はなかったし、「黒板五郎」の家に行くことで仕事に支障がでることもなかったのでみんなで吾郎の家に行きました。こんな感じで、自分の都合ややりたいことを話しながら、なんとなくの集合知で行き先を決めていけたことが3人とも楽しく(多分そうだったのではと私は思っています)5日間を過ごせた要因かと思います。これは、単なる旅行や出張では感じることはできないものだと思います。

 

3.自分のミッションを感じてぶれずに「ノマド」ができるか

 今回、私たちは新しい働き方を自分たちで実践するためにノマドワークを実践してみました。もちろん、北海道に行っておいしいものを食べたり、温泉に入る楽しみもありました。しかし、あくまでもノマドワークを体験してみることが目的です。この経験は、社労士としての私たちの仕事に今後つなげていきます。私たちは、この多様で変化の激しい時代で、「どのように生き生きと幸せを感じなら働いていけるか」ということを考えながら仕事をしています。もし、ノマドワークをすることでそれに近づける人や会社があるなら、ぜひ提案をしてみたいと思います。

私の考えるノマドワークは「放浪」ではありません。私も学生時代にワーキングホリデイを利用した「自分探し」の旅に憧れました。実際にバイクをカナダにもっていって横断してみました。自分探しの旅をするなら、しっかりと旅をするべきです。中途半端にやりたくもない仕事をしながら旅をするくらいなら、ぎりぎりの貧乏旅行をしたほうがより早く自分がみつかるのではないでしょうか。ノマドワークはやはり、ミッションを持った職業人が、自分の仕事を軸に置きながらやるべきではないかと思うのです。最近はアドレスホッパーという強者も増えているようですが、おそらく多くの人は、会社以外の場所で仕事をしていると、どうしても「旅行気分」になります。その場がよければ「ああ、北海道いいなあ、仕事辞めて北海道に移住しようかな」と思ってしまうかもしれません。もちろん、それでその後豊かな人生があれば全く問題ないのですが。ただ、そこには多分に「旅行気分」に支配された一時的な感情があるように思うのです。要は、ノマドはいろんな意味で誘惑が多いということです。普段と違う環境になるのだから当然です。そのおかげで、普段では考えつかないような発想が生まれたり、新たな関係性をつくることができるのですから。ノマドワークのもっともよい活用法は、そこで見た異次元の世界を自分のミッションと統合して、新しいものを生み出すことにあると思います。

たった5日間の体験だけで、たいそう偉そうなことを書いてしまいました。興味のある方はぜひやってみることをお勧めします。ただ、会社全員で研修旅行のようにやるものではないかな、と思いますが。

冒頭にも書いた通り、個別にいろいろおもしろいことや、感じることもありました。また、個別の体験についても書いてみたいと思います。

 

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