中小企業のES=人間性尊重経営のパイオニア/有限会社人事・労務 ES組織開発・人事制度改革ブログ

社員の幸せ、職場の幸せを基準に経営を、社風を変えたいと本気で思っている社長さん・人事担当者の方へのエールをあなたへ!

Vol.1 場の源にあるおもいが人を介して地域をめぐる-洞春寺・深野住職のお話から

2022-04-04 19:24:17 | 組織開発・社風改革

皆さん、こんにちは。ESコンサルタントの金野です。

先日、弊社併設で「地域を舞台にはたらく力を増やす」をテーマに活動している日本ES開発協会にて、「春のてらこや」を開催しました。

会場は、いいオフィス上野。台東区に本社を構えるWEB制作会社LIGさんが手がけるシェアスペースです。2年ぶりのリアル開催となりましたが、オンライン参加の方々も含め50名を越える皆さまと春の晴れやかな時間を共にすることができました。

ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

第一部は、洞春寺・深野住職にお話をしていただきました。

わたしが山口県にある洞春寺さんの存在を知ったのは、お寺のTwitterがきっかけでした。その後、戌年のお正月の新聞で、お寺の住職犬・マルさんが取り上げられている記事を読み、一方的なおもいでFacebookを申請。ご縁は不思議なもので、その翌月に山口へ立ち寄る機会が生まれ、初めて洞春寺さんを訪問させていただいたのでした。

その時深野住職からは、お寺がもつ歴史やさまざまな由緒あるものをご説明いただくと共に、深野住職が理事長を務める併設の児童養護施設における考えもお伺いし、以来、気持ちは(勝手に)応援団としてご縁を深めさせていただき、今回のお声がけとなりました。

 

基調講演では、深野住職が洞春寺にいらしてからの歩みとこころみの数々、そしてそこから生じた変化などをスライドと共にお伝えいただきました。

深野住職曰く、お寺の住職になるにあたり、”先ず3年は庭木をいじるな”という口伝があると言います。最初はまず、それまでの型を踏襲し、徐々になじんで周りとの関係性が生まれてきたら、変えるべきところを変えて行けば良い、という教えです。

この口伝に沿って行動を起こしていった深野住職のお話は、まさにコミュニティ経営のあり方を体現したものであると感じました。

お寺という場を担う中での身近なところで、ターミナルケアの問題や医療・介護の問題に関わる形になり、生と死と向き合う場所だからこそ観える視野において課題意識が深まり、地域からの関心の高まりや周りとの関係性の構築と共に”動かざるを得ないおもい”が止まなくなる。

そこで、客観性を保てるお隣の施設を基点におもいを形にしてこころみを興しているうちに、地域コミュニティが育まれていく。

その循環の中に、施設の職員さんたちが混ざり合って、組織の変容も促されていく。

そしてその循環の輪が、自然と地域全体に広がっていく。

そのような絵が、深野住職のお話を伺いながら、浮かび上がってきました。

洞春寺さんは、山口のまちから地続きでお寺やお隣の施設が存在しており、ナカとソトとの境目がゆるやかです。

そして、マル住職やヤギのような動物たちがソトとナカをつなげる媒介役になり、落語会などの多様な場がつくられることによって、ソトから人が往来し、深野住職やおばさま・陶芸家などそこで暮らしている人達との豊かな交流が生まれています。

このありようが、わたしたちが思い描くコミュニティ型組織・コミュニティ経営のあり方と非常に重なるなと感じています。

コミュニティ経営とは、事業と活動の両面をまわしながらソーシャルキャピタルを豊かに生み出す組織体をさします(弊社新刊『コミュニティ経営のすすめ』より)。事業も活動も、つい「いかに価値を生み出すか」「いかに価値を表現していくか」という目に見えるところに意識が向きがちですが、表舞台では見えない、まさに土壌において、カチコチなものをどれだけ耕し、良いコンディションを保つためにどんな働きを作用させるのか、といったところに力点を置いて日々取り組んでいくことが大事なんじゃないか、と思うのです。

つながりの基点となる存在が硬直した状態だと、周りも硬直し、ひずみや割れ目が生じがちです。しかし、洞春寺さんやそこにいらっしゃる深野住職の姿を拝見すると、起きる物事との向き合い方がまさに自然(じねん)で、その姿があるからこそ、地域の居場所としてのお寺から多層的なつながりが生まれているのだろうと感じました。

そして、わたしが山口に行った時に感じた居心地の良さや愛着心は、洞春寺という源にあるおもいと、その継承を担う深野住職のおもいが水脈となって地域社会を巡っていくなかで起こるエネルギーのここちよさ、とも言えるのではないかと思います。

これは、日光街道を歩く中でも感じることと同様かもしれません。

まちには、お寺やお店のような基点となる存在があり、川辺や大木など自然物も、基点たる存在になります。それらの存在を行き来する人の流れができて、みちがつくられる。みちの往来がなされると、情報や価値が行き交い、それらが集まって新たな場やコミュニティが生まれる。

日光街道を歩くたびに、土地に刻まれた歴史の上にそのようなコミュニティが多層的に重なり、往来するヒトにとって居心地が良く愛着あるまちが形成されていると感じるのですが、今回の深野住職のお話を聴きながら、山口のまちにも同様の通じるものを感じたのでした。



Vol.2へ続く >> 「新しい自分に還る道」-未来のはたらくを考えるフューチャーセンターとして

 


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