中小企業のES=人間性尊重経営のパイオニア/有限会社人事・労務 矢萩 大輔 ES組織開発・人事制度改革ブログ

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「400年後にも続く意味ある仕事」を家康の治水工事から考える

2019-11-25 16:15:15 | 地域貢献
(有)人事・労務 社会保険労務士の畑中です。

11月23日(土)毎年秋恒例になっている日本ES開発協会の
「日光街道まるっと学び舎プロジェクト」最終日の日光東照宮での特別講演に
千葉県立関宿城博物館 学芸課長の尾崎晃先生をお呼びし講演いただきました。



「日光街道まるっと学び舎プロジェクト」は、
5日間にわたって日光街道147キロを歩きながら
様々なものに触れたりみたりして、日本の未来の「はたらく」を
考えるというものです。

お話をお聞きしたのは、一般の参拝者は入ることのできない 
日光東照宮客殿です。
ちょっと特別な雰囲気に気分も盛り上がります。



尾崎先生から
「家康の治水事業から学ぶ 四百年後も続く意味のある仕事とは」
として、江戸時代に行われた治水事業についてお話をお聞きしました。

まず、びっくりしたのが、東京都を流れる「江戸川」は
江戸時代に作った川だから、「江戸川」だということ。
もともとは、小さな川だったものを、利根川から水を引き入れて
物資を運べるように大きな川にしたということです。



また、利根川ももともと本流は東京湾に流れ込む川だったのを
「東遷」といって、川の付け替えや工事をして、今の千葉県銚子市に
流れ込む形になったということでした。

江戸は水路の街ですし、川の干拓工事などはやっていたのは知っていましたが
まったく新しい川をつくったり(もともとの小さい川はあったのかもしれませんが)、
利根川というあれだけ大きな川の流れをまったく変えてしまうほどのことを
400年も前の時代にやっていたというのは驚きです。



この大事業によって、関東一帯は

・治水により農作物のとれる量が大きくのびた
・大量輸送網が整備され、経済が発展した
・川の付近に河岸が発展し、様々な町や文化が生まれた

ということです。



江戸幕府が300年近くも反映する陰には、このような長期的な大事業が
あったということには驚きでした。

私が一番疑問に思ったことは、航空写真もないような時代で
どのようにして、このような関東一帯の川の流れを計算して
今のように利用しやすいように作ることを計画したのか、ということでした。




その答えのようなことを尾崎先生が次のようにおっしゃっていました。

「徳川家康の功績は全く否定しないし、できるものでもないが、もともと家康が今の時代にあるような関東一円の広大な治水を目指して、これらの事業を始めたかどうかは疑問です。最初に秀吉から江戸に追いやられたときに、江戸付近の自分たちの土地だけを目的に始めたものが、天下人になってより広く目が向いていったのではないか」



確かにそうでしょう。
治水工事も、第1期、2期、3期と江戸時代にずっと続いています。

家康が始めたこの事業は、その後の時代の、そしてそれぞれの地域の人が、それぞれの必要性に応じて
引き継いできており、400年も続き大きな意味のある仕事になってきたのでしょう。

悪い言葉でいえば、「いきあたりばったり」で、それぞれの時代のそれぞれの地域の人が
おこなってきた大事業だったのかもしれません。

ただ、家康が0から1を作り出したであろう、これらの関東一帯の治水事業は、
みんなにとって「意味ある仕事」だったのだと思います。
決して、家康一人や徳川一族だけのための仕事でなく。



今、私たちは、確かに生活をするためにお金を稼ぐ必要があるから働かなければなりません。
ただ、お金のためだけに働いていると、このようなひろがり、つながりは起きないように思います。



今、数十年、数百年もの間、何らかの形で、意味あるものとして引き継がれていくような、
そんな仕事がどれだけあるのかなと、ふと考えました。

普通の人には「100年先にも残る意味ある仕事を」と考えても、ほとんどできないでしょう
ただ、「みんなにとっていいものを」と思って、一生懸命、いきあたりばったりでもいいので
がんばってやっていると、周りの人も共鳴して、意味ある仕事になっていくのかもしれないです。


日本ES開発協会の日光街道イベントも11年続いています。



今年も参加者にはたくさんの高校生や大学生がいました。
彼らが小学生の時にはじまったであろうこのイベントも、それぞれの立場、時代で共感できる
意味付けがあって続いているように思います。
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