読書会、第二回目。
「経済成長なき幸福論」
このコロナ禍の中、社会的なシステムの不都合が明るみになってきている。
失業者の数、昨年対比での自殺者数
そして身近なところでも労務トラブルやうつ病の方が増えている。
そんな中、今回の藻谷さんとオリザさんのこの書籍をテーマに年末に対話し皆から色々と来年に向けてのヒントをいただけたらなあと。
お二人曰く、
経済的には豊かになったこの国にとって経済成長が幸福感に影響を及ぼす割合は小さくなっているという。
それよりも自己決定力、自己肯定感の低下が幸福感により大きな影響を及ぼしているという。
藻谷さん曰く
「いい学校に入って、教育カリキュラムにうまく能力を伸ばしてもらい、いい会社に入って、人事にうまくやる気を引き出されて働いています」というのは、まるで「いい養鶏場でいいエサで育てられて、いい籠の中でモチベーションを引き出されて卵をたくさん産んでます」という鶏のようなもの。地鶏の方が自己決定力があると思いますよ。
なるほど、「モチベーション上がらねぇ」と他人事のように言ってる人が増えて来ているように思っていたが地鶏と養鶏場の鶏の例えは面白い。
確かに国や会社に依存しお金に依存し思考停止状態でただひたすらにそれでヨシとしてきた結果が今のこの日本の状態だ。
自分の居場所がない。国や会社やお金に頼っていれば大丈夫、居場所なんて必要ない。そんな、社会システムでやってきた。しかし、低成長、マイナス経済の中でこの社会システムは限界にある。
居場所がないということは、自分が自己決定してその居場所の中でどんな役割を果たしていくべきかがわからないと言うこととつながる。そもそも人間として備わっている自己決定力を発揮する場面がないから自己肯定感が低下し生きる力が低下していくのだ。
なんとなくは生きているがそこからは生きる喜びは生まれない。
役割=はたらくは、居場所(コミュニティ)から生まれるのだ。コミュニティは人との関わり感謝、周りからの自分を必要としてくれている人とのつながりから生まれてくる。
生きずらさ、働きづらさを抱えている方を少しでも減らし夢ある社会を作っていきたい。
小さなコミュニティを作っていきたい。会社がそんな小さな経済を担う自分の居場所になれば最高だ。改めてコミュニティとしての会社づくり、働き方改革に貢献していこうと思いが湧いてくる。
皆さん今回もありがとうございました。
次回は第三章です。