年月に関守なし…… 

古稀を過ぎると年月の流れが速まり、人生の終焉にむかう。

足柄路・金太郎

2008-10-25 | フォトエッセイ&短歌
 足柄山と云えば金太郎さん。金太郎さんと云うば<腹掛け>、坊主頭に菱形の<丸金>の腹掛けは子ども達の定番スタイルでなんとも郷愁を誘われるものである。今やお目に掛かることはないし、<腹掛け>も<マサカリ>も死語である。
♪♪ あしがらやまの やまおくで けだものあつめて すもうのけいこ ハッケヨイヨイ ノコッタ ハッケヨイヨイ ノコッタ♪♭
童謡「金太郎」、1900(明治33)年に発表された「幼年唱歌」で、作詞・石原和三郎。<腹掛け>同様に消え去った歌謡文化である。
                    
<クマに跨ったマサカリかついだ金太郎。産湯に使ったという夕日の滝の響き>

 『むかしむかし、足柄山にやまんばがおって、ある激しく雷が鳴る晩、可愛い男の子を産んだんだと。やまんばは赤ん坊に「金太郎」と名付けて夕日の滝で産湯につけたんだって。金太郎はまんま食うたびにぐんぐん大きくなって、毎日山ん中をかけめぐり動物たちと遊んでおった。…』
 こんな、むかし話を語って聞かせる幼稚園があるのかナ~

<山姥の住みかという伝承が残る地蔵堂。金太郎の成長期のふるさと>

 金太郎伝説は「金太郎や山姥」がセットになって広い範囲に分布しているという。研究者によると20余りの地域に及んでいて、それぞれにもっとらしい物語と地名が伝承されている。現在の足柄市の峠あたりには足柄古道があって、有力な候補地である。
 峠を下った辺りの村道には遅い曼珠沙華(まんじゅしゃげ)が咲き競い、収穫を待つ稲穂が色づきはじめている。「別れの一本杉」演歌の風景ですね。

<熊に跨った金太郎がハイシイドウドウ出てきそう。ヒガンバナの里でもある>


最新の画像もっと見る

コメントを投稿