◇◇◇ 荒れる小学生
1984年ロサンゼルスオリンピックがあった31年前、「ピッカピカの一年生」のCMが話題となり、入学式の式辞の便利言葉となった。テレビに流れる映像は北から南から、そこら辺りにいる子どもたちがお国言葉で無邪気に戯れる映像に被さって♪ピッカピカの一年生~♪が流れる。
汚れのないつぶらな瞳、可憐と笑いを誘う爽やかな映像は、そのまま新入生たちの学校生活を象徴するのもので夢と希望を予感させるのに充分だった。「ピッカピカの一年生」が親や教師ばかりでなく社会的にも受け入れられた背景であろうし、小学生はおおよそそんな風に過ごしたものである。
それから30年、いったい何が起こっているのか。文科省の調査による小学校の暴力行為の実態に唖然とさせられる。とりわけ「ピッカピカの一年生」の問題行動だ。教師の足を蹴る、噛み付いたりイスを投げる、すれ違いざま「死ネ!」「ウゼェ!」と言葉を浴びせる…
「荒れる小学生」ストレスや貧困などが原因と指摘されているが、底流には政権の教育管理、過干渉が教育と教育現場を混乱させているのではないか。30年後のモンスター化した小学生を想像するのは何ともおぞましいものだ。
野分去り「ふるさと村」の珈琲店牛追い民謡(うた)をリクエストする
薄き髪不公平感去りがたく遂に決断1000円床屋
秋はユズ強き香りに儚さも
吟行や鳴く蜩に赤とんぼ
※文部科学省=9月16日、昨年の小学校の「問題行動調査」結果を発表
(1万1468件あり1年生は5倍の激増)
※野分(のわき・のわけ)=秋の台風の古い呼び名。
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