年月に関守なし…… 

古稀を過ぎると年月の流れが速まり、人生の終焉にむかう。

エンブレム

2015-09-05 | 俳句&和歌

◇◇◇  エンブレム

 五輪エンブレム、オリンピックの権威と華とテーマを象徴するマークで水戸黄門の印籠のようなものであろうか。既に都庁や協賛企業が使用して新国立競技場の白紙撤回の汚点を取り返そうとしていた矢先の珍事である。
 ソックリさんのいることが判明して驚いて撤回したというならあり得る事で理解できる。しかし、選定段階で類似デザインがあることを把握したが、「修正」すれば問題なしと採用に踏み切っている。つまり、修正の必要性があるほどの類似性を認識していたのだ。
 「模倣や盗作」の声が上がるだろうが、それは一蹴出来ると高を括ったのである。それにしても、空港での活用例などはソックリさんどころか、本人そのものである。
 このところ、連日、佐野氏制作のデザインのソックリさんが続々と出てきてソックリさんオンパレードである。こうなると、五輪エンブレム、模倣(マネ)盗作(パクリ)ではないと言っても強弁としか聞こえなくなる。
 使用中止を受け、東京都庁に掲示されている東京五輪・パラリンピックのポスターをはがす職員の映像が映し出されている。競技場とエンブレムの白紙撤回、すでに億単位の金が使われたいう。責任を有耶無耶にしてはならない。経済産業省は損害の実態把握に乗り出した。


  縁側で種飛ばしつつ丸かじりそんなスイカの時代懐かし

  責任は三者三様有耶無耶に「甘えの構造」お国の文化

 


   夏去らず青柿揺れて秋を待つ

   秋風に散りし恥ずかしエンブレム

 


※『「甘え」の構造』=土居健郎著 「甘え」は日本人特有の感情だと定義
※有耶無耶(うやむや)=有りや無しや。はっきりしない