年月に関守なし…… 

古稀を過ぎると年月の流れが速まり、人生の終焉にむかう。

シャーロット

2015-06-06 | 俳句&和歌

◇◇◇     シャーロット

  時にしばしば、面白いというか、首を傾げたくなる事件が報道される。高崎山の子ザルに英王室の王女の名前にあやかって「シャーロット」と命名したところ批判が舞い込んだという。大分市は在日本英国大使館にお伺いを立てたところ「特段の抗議がなかった」と「シャーロット」に決定したが、「英王室に失礼」「国際関係に影響する」など厳しい批判が続いたという。
 皇室と王室を同じように考えた人達が違和感を持ったのかも知れないが…。文化の違いもさることながら、イギリスの王室は長年にわたって激しい「王位争奪の戦い」「領地拡大戦争」を繰り返して来た。子ザルの名前に「シャーロット」をつけた位で国際関係がねじれるほど柔な女王国ではないだろう。
 日本の「万世一系ノ天皇コレヲ統治スル」皇室とは基本的に違うのである。イギリス大使館にお伺いをたてて一件落着させているのも如何にも日本的である。内親王殿下の青いタンクトップに、ブラジャーの肩ひもが見える「見せブラ」ファッションが「事件」として報道されている。青梅の収穫を迎える夏近し、肌あらわな服装の時季である。騒ぎすぎ!

  コーヒーの香りに混ざる新聞のインキの匂い朝の静寂に
                                         
  駆け込めば激しく呼吸する五臓六腑 身はしおれても生命抗う


   ネギ坊主子らを頂き馥郁と

   山盛りの青梅キリリッと店先に

※殿下(でんか)=男性とは限らず、皇族の身位の敬称
※馥郁(ふくいく)=よい香りが漂う。豊かな満足気な様子。