年月に関守なし…… 

古稀を過ぎると年月の流れが速まり、人生の終焉にむかう。

梅雨明け<1>道遠く

2010-07-23 | フォトエッセイ&短歌
 梅雨明けと共に猛暑襲来となった。ヒト一人殺されれば大騒ぎとなり、事件となる昨今であるが、暑さのために連日2人、3人と熱中症で死亡していく。21日には気温30度以上の真夏日地点が全国の観測地点の7割676ケ所。35度以上の猛暑日も連日である。群馬県の館林では38.9度を記録した。こうなれば野次馬根性でどこまで記録が伸びるか、そんな秘かな楽しみもある。早速です。岐阜県の多治見で39.4度を記録した。
 猛暑もなんのその、この炎天下こそ我らの世界と白球を追う球児たちには拍手です。スリバチ形のグラウンドの底でさぞかし暑つかろうと聞いたら、暑さは感じないとの事。コンクリートの階段状スタンドでジッと観戦している方がよっぽど暑いんだそうだ。

<地方大会は今がたけなわ、等々力球場に足を運んで酷暑の夏を実感です>

 神奈川県では参加出場校は186校。正式には第92回全国高等学校野球選手権神奈川大会で優勝すれば甲子園で行われる全国大会に出場出来る。それにしても1/186校とは気が遠くなる道程である。遙かなる甲子園への道!
 強豪と言われる優勝候補のプロ顔負けの力と技と作戦を駆使する試合には手に汗を握る。しかし、一回戦二回戦でコールド負けする弱小野球部の懸命な姿にこそ地方大会の感動もある。

<応援団やチアガール、ブラスバンドや父母会もスタンドを湧かせる>

 梅雨明けで若葉の緑が濃くなり始めている。緑陰が増え小枝が揺れ風が起こる。猛暑も防げる。実はこの単純な事が猛暑の日本列島を救うのだという。
 気象庁の調査によるとこの暑さは地球温暖化だけでなく都市化によるヒートアイランド効果によるものだという。東京都市部ではこの100年間で3度も平均気温が上昇している。
緑地を確保して緑を回復することで真夏日は半減する。

<球場の周囲にはケヤキ並木が続く。その緑陰に憩うハトが夏空に映っている>