知音札記

現代日本の演劇、映画、音楽など芸能関係を中心にレビューを書き、語る。

猫のひたいほどワイド 祝2周年感謝祭~若手俳優の第三の登竜門に

2018-03-04 22:49:05 | 演劇 映画 音楽
  サブタイトルは~お雛様からの挑戦状~ 昼の部2018年3月3日15:00~ 藤沢市民会館

  長蛇の列での入場から終演後のお見送りまで綿密に計算された構成とスムーズな進行のおかげで、実に楽しい土曜の午後のひと時を過ごすことができた。この番組の一視聴者として、そして演劇ファンとしてこうしたイベントが開催されるのは喜ばしい限りである。
  今年度の番組のハプニングなど回顧映像をはじめとして、MCや借り隊のメンバーが各コーナーで個性、持ち味を発揮した。岡村ヒナ(この日はアナではなくヒナということだった)とともにキッチリと司会進行を務める三上さんに揺さぶりをかける天然の八神さん、そこに突っ込むコバカツさん、そして無茶ぶりの藤田さん。絶妙なコンビネーション!!
  借り隊も事前の打ち合わせと違う試練の連続で、ラップの真修君やゴリッキーとリッキーのスイート囁き対決など十分に楽しめた。木津くんとは二階席でハイタッチさせてもらった。借り隊全員が会場の観客からデートの相手を選び出すコーナーではそれぞれが必死に動きまわって、相互の意中の人を探し当てたのはなかなか見事だった。会場の広さ、構造を考慮しての舞台上でのスクリーン設置も有難かった。そうした視聴者・ファンサービスの様々な仕掛けが無理なく楽しめるのも普段の放送が充実した内容・構成・キャストで行われているからである。そして、ヨーロッパ企画が制作に協力しているとのことも大きかっただろう。
  情報番組がこんなにも楽しめて、愛されるのは他に類を見ないのではないか。実際、オイラは東京都民だが、この番組で紹介される情報で神奈川に出かけたくなることが結構あったりする。そのような番組スタッフの情報収集のセンスはもとより、出演者が芸達者である点も見逃せない。有望な若手俳優という新鮮な人材であることが大きい。ここからは演劇ファンとして彼らの出演作や活躍の様子を少し述べてみたい。
  八神さんは映画「アニと僕の夫婦喧嘩」や「月と嘘と殺人」以来、ずっと注目している。この二作の対照的な役柄を演じ分けたことが大変印象に残っている。コバカツさんはやはり主演作の「ビルと動物園」が忘れ難いほか、シリーズ「喧嘩の極意」などあの手のキャラが大好きである。三上さんは戦国鍋の明治座公演を2度ほど拝見した。そのうちの一回は座長を務めた時で、熱演の様子は今でも脳裏に焼き付いている。映画では「罰ゲーム」が面白かった。藤田さんは、比較的最近の映画「ボーダーライン」が素晴らしく、司会の時のテンションとのギャップが凄かった! 
  借り隊メンバーもMCに負けず劣らず個性派揃いである。このイベントには残念ながら欠席となった和田君は、舞台「刀剣乱舞」で何度も雄姿を見ている。「おそ松さん」のライブビューイングもチケット入手済で、楽しみにしている。壮馬君は劇団プレステージの舞台「URA!URA! Boost」を観に行ったので、声優というより俳優としての印象が先行したが、Deardreamの音楽活動とともに幅広い活躍を期待している。今川君はMeseMoaやトラフィックライトでの活躍で以前から注目していたが、最近、彼の出演した映画「Sea opening」を観て、俳優としての期待感がグッと高まった。真修君は2.5次元舞台・ミュージカルや朗読劇の出演作を拝見しており、比較的最近では映画「阿修羅ガール」が強い印象を受けた一作である。大矢君はまだ舞台を観たことはないが、今回イベント開演前に実は初めて訪れる藤沢市で駅前散歩をしたのは、彼の宣伝効果によるところが大きい。タックンも残念ながらまだ舞台を拝見する機会を得ていないが、「カンフェティ」で彼の出演舞台の情報を観たことがあり、山形匠という俳優名はオイラの中では完全にインプットされている。二人の舞台を是非観てみたい。太田君は嫌みのない爽やかなインテリジェンスが良く、舞台、映像出演要チェックである。ヤカワ君は今回のイベントでチラシをもらった主演舞台「白痴」は是非観に行こうと思う。リッキーも2.5次元舞台で活躍しているので、これからますます目にする機会が増えるだろう。青木兄さんは、TOKYO流星群の公演を一度観に行きたいと思っていてまだ実現していないが、今月下旬にあるようなので、行ってみよう。竹内君は、このブログで取り上げたことがある主演映画「疾風・虹丸組」の印象が強烈で、とても幅広い役をこなせる俳優さんだと思う。木津君は今川君同様、舞台と音楽をともに見事にこなす多才な若者だと思う。XOXの「PinkyBaby」が気に入っている。そして、オオトリは、やはり岡村さん。いい意味で曲者揃いのMCと借りたいを掌に載せているのは見事の一語。
  こうして見ると、この番組「猫ひた」は、すでに若手舞台俳優の登竜門として機能していると思う。従来からの原動力、推進力としての特撮ヒーロー、2.5次元ミュージカルに次ぐ第三の存在である。どこかのアイドルのように、事務所の権勢だけで未だにチヤホヤされる実力無しの低レベル芸能人とは対極の存在である。一般の視聴者からすれば、テレビの業界はメイン局の時代などとっくに終わっている。視聴者が興味を惹かれるのは、ネットテレビはもとより、地上波では深夜かローカル局の番組である。この日のイベントでも香川から来た人がいたことがそれをよく物語っている。オイラもTVKのドラマ「人狼ゲーム」を楽しく拝見している。
  それはテレビだけではない。彼らの出演作からも推察されるように、大手マスコミがあまり取り上げなくとも、優れた作品はたくさん世の中に存在している。率直に言って、メジャーとして宣伝される新鮮味の乏しいキャスティングによるTVドラマやシネコン上演作品など見たくもない。
  ともあれ、猫ひたワイドの4月以降のますますの発展を祈念している。和田君と木津君は卒業とのこと、お疲れさま。今後の活躍を楽しみしている。

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