知音札記

現代日本の演劇、映画、音楽など芸能関係を中心にレビューを書き、語る。

YK FES 2018 「俳優×音楽」のタイトル通りの新たな芸能ジャンルの誕生へ

2018-03-10 18:22:41 | 演劇 映画 音楽
 2018年3月3日、代官山UNIT 18:00~

  タイトルは「俳優×音楽」という新しいフェスの形、提案者・主催者はヨースケコースケである。主催者以外、一組を除いて前回の顔ぶれとはまったく異なるゲストたちが次々に登場して、個性あふれるステージパフォーマンスを展開した。
  トップバッターは鈴木勝吾君。持前の力強いハイトーンを生かしての熱唱だった。主演ミュージカル「薄桜鬼」でその実力は証明済だが、改めて表現力の高さに引き込まれた。冒頭からのこの熱が終演まで持続したのは、彼がオープニングを務めたことが大きいように思う。俳優としてもますます充実した活躍を見せていて、まさにこのフェスのタイトルのとおり俳優×音楽を実践している一人である。「ココア男。」時代はギタリストというポジションだったため、コースケ君同様、歌う機会が少なかった訳だが、ここに来てその才能を開花させていることは嬉しい。
  同じくソロの法月康平君はロックミュージカル「ブリーチ」などで歌う機会があるが、基礎力のしっかりした歌唱力と聴衆との上手いやり取りが爽やかなパフォーマンスはJ-Popのソロシンガーとしても十分行けることを証明した。
  碕理人君はテニミュやハンサム落語など幅広い活躍を見せており、またLiCHTつまり光というアーティスト名も持っていて、すでに音楽界でも活動しているとのことで、コースケ君との掛け合いも楽しく、今後の活躍が楽しみである。

  デュエット組のW♠PRINCEはこのフェス初登場。普段は腐男塾という女性グループで活動している二人だった。おー、これが腐男塾か、はじめまして。J-Popにも宝塚の男役のような人たちが存在するのは面白い。ジェンダーを自由に往来するユニークな音楽スタイルの誕生を期待させる。
  もう一組のデュエットはINZ×TAMATE BOX from FUZ。2回目の出場である。W♠PRINCEと同様、メンバー二人の声質、声域がはっきりと異なっていて、それが鮮明な対比と独特の調和を見せている。歌唱力のレベルがとても高い。
そして、ホストのヨースケコースケはいつもながらの熱いステージで、特にコースケのパワーは半端なかった。
  前回に引き続きこのフェスに参加し、今回は全員でのフィナーレも聴くことできた。前回でも感じたことだが、俳優×音楽という挑戦、実に興味深い。J-Popはもちろん、演劇の世界にも少なからぬ影響を与えることは間違いない。タコツボ型のジャンル区分け、マルチタレントという名の何でも屋、歌って踊って芝居してというが、どれも水準以下の有名男性アイドルグループらが大手を振って歩く陳腐な芸能の世界を刷新する可能性を俳優×音楽というこのプロジェクトに感じた。次回が楽しみである。
『音楽』 ジャンルのランキング
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 猫のひたいほどワイド 祝2周... | トップ | Lead『Bumblebee』発売記念フ... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

演劇 映画 音楽」カテゴリの最新記事