意外に思われるかも知れませんが、欧州では日本のマンガってすごく人気があります。前にロンドンに行った時も、「MANGA KAFE」というのが何カ所かあって、のぞいてみたらサムライのパネルが一杯張ってありました。MANGAという日本語は、KARAOKEに次いで市民権を得たように思われます。
いつの間に日本のマンガがこんなに世界を制覇したのでしょうか。私の知る限り、もともとマンガは欧米の文化であったように思えます。例えば仏紙ルモンドの風刺漫画などは歴史の教科書にも登場するくらい昔から定評があるし、世界大戦で活躍するアメリカの飛行士スヌーピー(ピーナッツ)などは世界のマスコットにもなっています。これらの4コマまたは1コマ・マンガのジャンルから更に発展し、長編小説にも匹敵するくらいストーリーがしっかりしていて描写力の優れたMANGAが日本で独自の発展を遂げたと言うことでしょうか。
ここルーマニアでも、MANGA(アニメ)は大人気です。アニメチャンネルというアニメ専門のTVチャンネルがあり、夜のゴールデンタイムは、ほとんどが日本製アニメで占められています。私にとって嬉しいのは音声が日本語のまま出てくること。ルーマニア語の字幕が目障りです。(完全に異邦人!!) 配役も日本語のまま(しかも漢字で)出て来るので、おお懐かしいという感じです。内容は、冒険もの、SFもの、セーラー服ものなどです。
日本語で配役(懐かしい ) 純情(?)セイラー服もの
ブラショフの当センターのシンパで自ら「オタク」と称する熱烈マンガ・ファンがいます。彼が先日「オタク・フェスティバル」を主催しました。これが、その時のポスターです。
会場では、「アキバ系」とか「オタク」について秋葉原で変な外人がインタービューしている様子を映写(ルーマニア語字幕)し、いわば日本のデジタル化風俗として紹介していました。結構若者で会場は賑わっており爆笑も絶えず、受けは上々と言う所でした。自然院も、ここで初めて「フィギュア系」とか「メイドカフェ」とかいう言葉を知りました。海外に来て外人に日本の風俗を教えてもらうというのも変な話ですが、これが日本の最先端の風俗として紹介されているというのもちょっと違和感を覚えます。これってオジンになった証拠でしょうか?
当センターでも、マンガ教室を開催しています。インストラクターは素人マンガ画家ですが、なかなかのもの。マンガを書いてみたいという若者に人気があります。