塵埃日記

つれづれなるままに、日々のよしなしごとなど。

仙台探訪⑥:仙台駅

2010年10月28日 | 仙台

 ぼちぼち書いている仙台探訪シリーズ第6弾です。今回は仙台駅を取り上げます。地元の人にとっては、駅は単なる通過点ですが、観光客にとってはその町の玄関なんですよね。

 仙台駅は、テレビなどでもときたま出てくるので、その外観は割と知られているように思います。仙台っ子の自慢といえば、なんといってもペデストリアンデッキ(歩行回廊)でしょう。仙台駅のペデストリアンデッキは日本最大級といわれ、西口一帯を信号などに煩わされることなく移動することができます。また、道幅は広く樹木が植えられ座るスペースも設けられているため、待ち合わせや路上ライブなどにも利用されています。

 
仙台駅とペデストリアンデッキ


 さて、ペデストリアンデッキに立ったら、ふっと目線を下げてみましょう。タクシープールに常に大量のタクシーが正方形にぴっちり並んでいるのが見えるはずです。仙台はタクシーが非常に多いことでも知られています。10年ほど前に規制緩和されてからは、雨後の筍のごとくに新しいタクシー会社が参入し、輪にかけてタクシー過剰な状態になっています。駅前では、順番待ちのタクシーが北朝鮮の軍事パレードのように並んでいるのです。以前、外国人が面白そうにこのようすを写真に撮っているのを見かけました。

 
駅前のタクシープール。これでも少なめです。


 駅前から北側を望むと、再開発ビルのアエル(AER)があります。下層が商業施設で、最上階に展望スペースと聘珍樓が入っています。仙台は、意外と高層ビルは少なく、今年に森トラストのトラストタワーに抜かれるまではこのアエルが仙台一(東北一)の高層ビルでした。自分は上まで行ったことがないのですが、周囲に遮るものがないので、おそらくかなり眺望は良いのではないかと思います。

 
アエルの手前にある仙台マークワン。
アエルはこのすぐ裏にあります。


 話を駅に戻しましょう。仙台といえば、10人中7・8人は「牛タン」という声が返ってきます(自分は別に仙台じゃなくても、と思うんですが)。ところが、以前は駅内には牛タンの定食屋がありませんでした。そこで、新幹線の改札脇に「牛たん通り」と「すし通り」がつくられ、それぞれの有名店が軒を並べるようになりました。

 
「牛たん通り」「すし通り」の入口


 観光客や出張族で連日にぎわっているのですが、無理やりつくったスペースなので、どの店も店内は狭くあっという間に満席になってしまいます。すし通りはそれほどでもないですが、牛たん通りの方はしょっちゅう行列ができています。「利久」や「㐂助」といったメジャーな店に行ってみたいという人は覚悟して並んでもらうより仕方ありません。ただ、もしそれほどこだわらないというのであれば、僕は駅の1階や地下にある「伊達の牛たん」をおすすめします。こちらの方が店が広くて満杯になることはあまりありませんし、仙台は牛たん+テールスープ+麦飯+味噌漬けのセットはどの店でも変わりません。
 
 あまり知られていないように思いますが、駅の地下には牛たんのほかにも仙台のお土産が一通りそろっています。笹かまや銘菓などの食品はもちろん、お酒や塗り物などまで大抵の仙台土産はここで手に入ります。

 仙台駅といえば、駅弁が有名です。駅構内やホームでも買えるのですが、2階エスカレーター脇の売り場がおそらく一番充実しています。仙台駅弁が有名なのは、「こばやし」と「伯養軒」という二大会社がしのぎを削ってきたからですが、近年ここに「日本レストランエンタープライズ(NRE)」というJR東日本の子会社が参入してきました。JRの子会社ということで、あの手この手で何とかNREの弁当を買わせようとかなり露骨な販促戦略を用いているのですが、本物の仙台駅弁を食べてみたいという方は、できるだけ「こばやし」か「伯養軒」の弁当を選びましょう。

 
2階エスカレーター脇の弁当売場


 仙台駅そのものについてご紹介するところは、こんなところでしょうか。1記事につき写真は5枚までという規制があるので、駅前についてはまた回を改めてお送りしたいと思います。

  



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