塵埃日記

つれづれなるままに、日々のよしなしごとなど。

ニッカウヰスキー宮城峡蒸溜所

2015年09月10日 | 仙台
  
お盆以降めっきり太陽を拝むことの少なくなった今日この頃、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

小生は所用によりしばし仙台に帰省しておりました。9月初週の仙台は、予報では連日雨だったのに3日ほど連続で晴れになりました。おかげで勿体ない空いた時間が発生してしまい、少々悔いの残る帰郷となりました。

そんななか、今回はじめてニッカウヰスキーの宮城峡蒸溜所へ行ってきました。前々から行きたいとは思っていたのですが、連続テレビ小説『マッサン』で有名になった北海道の余市蒸留所が鉄道駅から歩いてすぐのところにあるのと違い、宮城峡蒸留所は山奥にあり、車がないと訪れるのは大変です(公共交通機関でも行けますが、遠いです)。



工場の脇には新川川(にっかわがわ)という広瀬川の支流が流れています。工場の建設地を探していた竹鶴政孝がこの新川川の流水でやおらウィスキーの水割りをつくり、その味を確かめて工場新設を決断したというのは、よく知られた話です。あわよくば私も…と思っていたのですが、同じようなことを考える酒飲みは少なくないのか、川と工場の間はフェンスで隔絶されていました(笑)。ちなみに、ニッカと新川川が語呂合わせのようになっているのは、偶然だそうです。

工場内は無料の見学ツアーが随時出ており、ウィスキー製造の過程を順を追ってみていくことになります。これは余市でも同じで、コースの最後には無料の試飲が用意されています。私の場合は高齢の祖父を含めた家族で訪れていたこともあり、ツアーへの参加は見送りました。余市の蒸留所では朝一番のツアーに参加したので、製造工程についてはばっちり見学しているのですが、宮城峡蒸留所には世界的にも珍しいカフェ式連続式蒸留機というのがあるのだそうで、それを見られなかったのは少々残念でした。

ということで、結局遠路はるばる訪れてやったことといえば、とりあえずショップを覗いて限定品を物色するだけでした。できれば有料試飲はツアーに参加しなくてもできるので、利き酒と洒落込みたかったのですが、いかんせん運転手ですのでそれもかないませんでした。



宮城峡と余市は、ニッカのみならず日本が誇るウィスキーの二大銘柄だと思っているのですが、風の噂によると両者とも間もなく販売終了になるとかならないとか…。10年ほど前にニッカを買収したアサヒビールの意向で両者を混ぜた新ブランドにするとかしないとか…。サントリーに買収されたボウモアといい、大規模酒販会社に介入されるとどうもおかしな方向に行ってしまう気がしてなりません。

もし事実とすれば、宮城峡も余市も今のうちに買っておかないとなくなってしまう訳で、買占め騒ぎにならないか心配です。