塵埃日記

つれづれなるままに、日々のよしなしごとなど。

ブログはネットの革命児?

2005年01月15日 | カテゴリ無し
今週のシュピーゲル誌にブログについての記事が掲載されていた。
シュピーゲルとはドイツで最も有名な総合誌のひとつです。

それによると、ネット時代の新しいメディアとしてブログは注目されている。
先年末の津波被害において即時情報伝達手段として利用されたことや、有名な伝統なジャーナリストを、発言に対する即反応・即拡大で番組から降板させたことなどが例として挙げられている。

ただ、米国では選挙戦などでも利用されジャーナリズムの新しい形として注目されているが、ドイツ・欧州ではそこまでは至らず、個人的利用がほとんどであると言う。
この辺は日本と全く々状況ではないだろうか。

僕自身、情報としてはもちろんトリビア的ブログやネタ系ブログなど幾つかのブログを拝見させていただいているが、そこには大きな問題が生じる。
その点についてもシュピーゲル誌は触れている。

ネットの情報は必ずしも検証に耐えうる真実を扱っているわけではなく、
多くの(個人的)評価、風評、ゴシップそして誤報に関連している。


実際、スマトラ沖地震で多くの奇跡やエピソードが様々なメディアで語られているが、その幾つかは捏造の可能性があるという。

情報の伝達量・可能性が飛躍的に増えたと言うことは、その分真偽の検証の必要性も増大するわけだ。
場合によっては正誤の判断と関係の無いところで現実――たとえば企業の信用や個人の中傷など――が動かされる危険性もある。

客観的なメディア として期待されれはいるが、それを客観的に捉えられるか否かは閲覧者に依拠している。
今のところは個人的利用が主とはいえ、少なくとも政治ジャーナリストの最前線にいる人々を始末することには成功している ブログを単なる日記とだけ把握するのは狭視野的といえそうだ。

※斜線部はシュピーゲル誌より抜粋。多少意訳。カッコ内は著者の付け足し。