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須藤甚一郎ウィークリーニュース!

目黒区議会議員・ジャーナリスト須藤甚一郎のウィークリーニュースです。

644号 樋口一葉の井戸、露地消滅と嘘を書いた立花隆のあきれた弁解!

2011-07-08 | 記 事
★樋口一葉の井戸、旧居跡が消滅と嘘を書いた立花隆の弁解!
 
このぼくの「ウィークリーニュース」の640号(6月14日)と641号(6月20日)で、評論家・立花隆が確認もせずに、月刊「文藝春秋」7月号の巻頭随筆で、文京区本郷の菊坂に残っている樋口一葉の井戸が消滅してしまった、と嘘を書いたことを取り上げた。
 
「週刊新潮」も『地元住民も耳を疑う「知の巨人」の仰天随筆!?『文藝春秋』巻頭に「立花隆」が書いた虚構の光景』のタイトルで2ページの記事を掲載したことをお伝えした。立花は、ご存知のように売れっ子の評論家、ジャーナリストで、しかも東大の専任教授もやったほど。そんな立花が、現存している史跡「一葉の井戸」が消滅したと嘘っぱちを書き、どう弁明するのか楽しみして待っていた。
 
普段は毎月10日発売の「文藝春秋」だが、7月10日は日曜日になるため、2日繰り上げて、本日(7月8日)8月号が発売になった。
8月号では立花が、「沖縄訪問記」の巻頭随筆を書いている。立花は、随筆の最後につぎのような弁解をしている。一読して、あまりのバカバカしさに腹が立つより、あきれた。
まずは、立花のバカバカしい弁解を読んでください!
 
★「物理的には存在するが認識できる形では存在しない」だと!
 
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――前号、樋口一葉旧居があった露地が消滅したと書いたところ、それは今も存在するとの異論が一部で報じられた。それは物理的には存在するが一般人が認識できる形では存在しない。かつてそこに至る道案内が幾つもあり、その場所そのものにもここがそうだという公的な表示があったが、今はそういうものが一切消えている。
 
そ のすぐ近くに「文京ふるさと歴史館」があり、そこで本郷付近の史跡地図なる案内マップを出している。そこには以前一葉旧居の表示がちゃんとあったが今は消 されてしまっている。歴史館で、この近くに一葉旧居があったはずだがと尋ねると、「そこは私有地だから教えられません」の答えが返ってきた。
 
前 に、別の工夫があってしかるべきだったと書いたが、具体的には、そこから七百メートルばかり離れたところにある「樋口一葉終焉の地」の例をさしている。そ こも百%の私有地だが、文京区史跡の指定受け、立派な説明パネルがある。その上、平塚らいてう、幸田文らが建てた文学碑がある。さらに付近の住民が作った 内容・形式ともに立派な説明のしおりを入れたブリキ箱があって、「自由にお持ち下さい」とある。これなら文句なしだ。
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★潔く嘘を認めればいいのに!屁理屈こねて!
 
立花が屁理屈をこき、嘘八百を並べる虚言癖は、総理・菅直人そっくりだ。とんでもないヤツだよ。
分かり易く下線を引き赤文字した「それは物理的には存在するが一般人が認識できる形では存在しない。」とは、いったいどういう意味なのだ。一葉一家が使ったという井戸、そして明治時代の雰囲気を残す露地は、現在も残っていて、それは物理的には存在する。立花のいう一般人が認識できる形では存在しない。とは、どういうことなのか。バカも休み休みいえ!誰が見ても、井戸と露地だよ。
 
立 花は、「文京ふるさと歴史館」で、一葉の旧居を訪ねたら「そこは私有地だから教えられません」と答えたと書いている。で、早速、ふるさと歴史館に電話して 「私有地だから教えられないのか?」と聞いたら「そうではありません。以前は区で案内板を出していたのですが、住民の一部の方から要望で案内板をはずした からです」ということだった。
 
立花によれば、案内板、文学碑、説明のしおりなどがないと「一般人が認識できる形では存在しない。」になるのか。冗談じゃないよ。文人ゆかりの土地を歩く文学散歩は、探しながら歩くのが楽しいのであって、区の教育委員会が業者に作らせた案内板なんか邪魔なだけ。なんだ知ったかぶりの立花は、案内板がなけれりゃ何もわからない、おのぼりさんなのか!
 
★「文藝春秋」7月号の嘘をおさらいしておこう!
 
立花が、「文藝春秋」7月号の随筆で、いかに嘘を書いたのか、抜粋して、もう一度おさらいしておこう。
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「私は本郷菊坂の近所に住んでいる。久ぶりに菊坂のあたりを散歩したら、その辺があまりに変貌していたのでびっくりした。
本郷菊坂というのは、本郷通りの本郷三丁目交差点近くから白山通りの西片交差点方面へ向かう、長さ五、六百メートルの裏通りの坂道をいう」
 
「そこは昔から文学通の間では樋口一葉旧居をしてよく知られている露地だった。しかし、いまは存在しない。
そこにそのような露地や井戸があったことを示す説明パネルすらない。」
 
「大変化が起きたのは、しばらく前のことだ。あまりにもおかしいと思って、区役所に問い合わせた。文京区は区の文化財を誇りとして、そのような歴史的文化的ゆかりの場所には、説明パネルを必ず設置してきたはずだし、その露地もずっとあったのである。」
 
「区役所の説明によると、それは住民の希望によってそうなったのだという。あの露地は露地全体が個人の所有地で公有地ではなかった。前々から観光客が無遠慮に入り込んでおしゃべりをしたり記念写真を撮ったりすることを住民がいやがっていたのだという。
蜷川の「にごりえ」以後、特に観光客が多くなり、住民一同もう我慢できないと、みんなで申し合わせて一切排除を区に申し入れたのだという。」
 
「い まそのあたりは、小ぎれいな個人住宅をマンションが立ならぶだけで、なんの面白みもない町に変わってしまっている。あのあたりは、樋口一葉旧居だけでな く、近代日本の文化遺産的史跡がゴロゴロころがっている地域なのに、その最大の遺産を一部の住民の意志で全部放り投げてしまったのだ。」
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久しぶりに菊坂を散歩したから、はじまりよくもこれだけの嘘がつけるよ。「週刊新潮」の取材で、立花が区役所を取材していないのが判明した。

一葉の井戸と旧居跡が消滅したと書き、それが露見したら、「それは物理的には存在するが一般人が認識できる形では存在しない。」だと、この嘘つきヤローめ!


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