「きつねのるーと」と「じーん・だいばー」のお部屋

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『冴えカノ』の恵さんに関する考察

2019-11-26 20:33:55 | アニメ
このネタは完全にネタバレ展開なのでネタバレが嫌いな方は回避推奨なので

冴えカノの恵さんに関する劇場版アニメまで完走したけれども、原作小説もコミック版も未読な状態での彼女への評価というか、恵さんのような心理状態への考察を書いてみるのです。

さてさて…

劇場版では詩羽センパイや他のキャラから『面倒くさい女』扱いされていた彼女ですが、キツネ的にはそんなに面倒くさい女ではないように思えてならない。ただし、普通の感性を持った女の子ではないという意味で、普通の女の子ではなかったんだわね。
この普通ではない理由として彼女自身も、『詩羽センパイのようなクールな学校一の美人で実は売れっ子ラノベ作家』だとか、『英梨々のような小学校からの付き合いで元ヲタク友達で今は壁サーの同人エロ漫画家で、学校でも学年一の美形』だとかだと、自分と釣り合って無い。だけれども、それに比べて恵ならば自分に釣り合っていると思ったんだ。とぶっちゃけられても、なんか「ま、いっか…」って納得出来ちゃったのが恵さんなんだよね。でも、このとき、恵さんが比較されていたのは、恵さんから見てもスペシャルな二人なわけで、あの二人と比較されるなら「ま、いっか」なんだと思うんだよね。
でもその比較対象が、恵さんから見て自分と同等とかだったら…
それは確かに「そうなの?じゃあね。バイバイ」って、お断りしてたんじゃないかって思うんだよね。

恵さんが普通じゃないところって…
なんとなくなんだけれども、女子同士の恋バナとかが苦手だったんじゃないかと思うんだよね。
恋バナが嫌いというわけではないけれども、そのときに恵は好きな相手とかいるの?とか話を振られるのが嫌だったんじゃないかと思うんだわね。そんな描写はテレビ版二期の間には全くなかったからこれはほとんど当て推量。でも、劇場版で美智留と出海から、恵を倫也は付き合っているんじゃない?と詰め寄られたときの心から嫌そうな第一声「うるさいなぁ~」からそう思った。
その言葉や喋り方から、恵さんは、誰が誰を好きになろうと構わないけれども、それを詮索するのはあんまり好きじゃないしましてそういう話の中心に自分が立つことが嫌いなんだと思えたんだ。
だけれども、女子的な社交スキルとしてそういう話が耳に入ることは有って学校の有名人の恋バナとかは耳にしていたんだと思う。それが、TV版の初めの頃、ただのクラスメイトで冴えないヲタク男子だった安芸倫也を知っていたんだと思う。でも、彼は彼女のことを全く認知してなくて、春の坂道で偶然だった運命の人だとまで思ってくれていたのに、普段の自分のことなんか眼中に無かった残念な男の子。それでも、それまで学校の有名美人二人と対等に渡り合っている癖して恋とか好きとかじゃなくて、ただの友達付き合い、遊び仲間っぽい男の子、そんな有名人から君は僕のヒロインにも成れるかもしれないなんて言われて、なんか「え?」って思えちゃった。だけれども、そこには落とし穴も有って、地味で冴えないただのクラスメイトだの、輝きが無いんだよ、だとか余計なお世話なことまで言ってくる。でも、この僕が君を最高にぐっと来るキュンキュンなヒロインにしてみせると断言してきた。
そんな強引な話の進め方をされて彼の言うことを聞いちゃうのは…
明らかに普通じゃない。
どう考えても普通じゃない。
それでも彼についていく気になったのかは、恵さんはそれまで異性にそこまで強烈に自分を求められた事が無かったからなのかもしれない。恋とかに憧れないわけでは無いけれども、自分の好きってなんだろう?って思ったとき、どんな男の子が良いのかはっきりとイメージが出来てなかったのかもしれない。だから、誰かに告白されたら、その時改めて考えれば良いやって思っていたのかもしれない。そんな恵さんに来た告白とは言えないかもしれないけれども、よくよく考えてみると告白に近いかもしれない口説き文句。
それがあの桜の坂での出会いの後の台詞だったんじゃないかな?

でも訳の分からない口説き方をされてもなんか付き合うことにしたのは、学校の三大有名人の内の一人からで、それまでもなんとなく気にしていた人からの言葉だったからなんじゃないかと思う。

それから恵さんの特殊技能、ステルス
このステルスが女子のたちの中で発揮されるのはどんな状況なのか考えてみた
それはおそらく、恵が苦手であろう女子バナの中で自分が話題の中心に引き込まれ「恵、誰がタイプなの?」
と言われないようにするために身に着けた、身に着いちゃったスキルなんじゃないかと思うんだよね。
で、この特殊技能ステルスを発揮するのに必須な技能がフラット、心の平穏、なはず。
関心が無いわけではないけれども、大抵のことに心を動かされて無いように見せるための技能がフラット。
いっけん、棒読みにも思えるあのしゃべり方、それで他の女の子たちの興味を逸らすわけ。
割と納得できる理由だ。少なくとも、キツネはそれで納得してしまう。

そんな恵さんでも怒るときはそこそこ怒る。
一番、分かりやすいのは一本目のゲームを冬コミで出すためにギリギリを攻めてたとき、那須高原の別荘に引きこもってた英梨々が体調不良で独りで倒れていたとき、倫也は自分の責任だと恵に相談なしに那須高原に行き看病してきたことが有ったけれども、そのことに関して怒って冬コミの後、三ヶ月くらいは怒って倫也と口を聞かない状態で居た事が有った。このとき、恵さんは倫也が自分を頼ってくれなかったことを怒って居た。
このときの怒りは、好きとか嫌いって言うよりも、同じサークルで一緒に戦っているのに恵では何も出来ないと思われて居たことに対して怒っていたんだと思うんだよね。
このゲームを作るとき、それまでなんの知識も無かった恵さんは頑張ってゲームの演出ができる程度のプログラム開発スキルを持ち、英梨々とも友達になって居た訳だよね。だから恵と英梨々の友達関係としても英梨々のことを看病しに行くのは問題無かったし、恵自身、倫也に事前に相談してくれたら英梨々のいる那須高原にだって行って彼女の世話をするよって言って有った。だから自分が頼られて当然だと思っていたのに実際にはそうならなかった。
そのとき、倫也の手足になったのは波島伊織と紅坂朱音だった。
もしこのとき、伊織が余計な世話を焼かなかったら、倫也はどうしようもなくて自分にも相談をしてくれてたかもしれなくて、自分が倫也の役にも立てたかもしれないし、友達の英梨々の役にも立てたかもしれない。
それと、英梨々が伊織のことを嫌っているのも恵は把握していると思われるのだから、そういう意味での当然の反応なのかもしれない。いま思うと、劇場版での恵の伊織への風当たりの強さや反感の源はそこにあるのかもしれない。あのとき、伊織がしゃしゃり出てこなったらもっと早く、倫也と親密になれたかもしれなかったのだから。
テレビでもあのとき、恵がどういうことをしていたのかは謎なんだけれども、こういうことも有るかと思ってな移動手段も用意していたんだと思うんだ。自分の両親に車を出してもらう算段とか、新幹線で那須塩原まで行ってそこからはタクシーを使うとかとか…。いざという時の恵の行動力は自分の家族旅行中に呼ばれたって理由で翌日には倫也の元に現れてたことからも察して余りある。

そして二度目、劇場版でのクライマックス
朱音の戦線離脱でいきなり窮地に立たされた英梨々と詩羽のため、自分たちのゲームの締め切り間近にも関わらず彼女たちのヘルプに行っていまうことにした倫也へ怒っている恵。このときの恵は、自分がゲーム作りの進行でできることが有るのにも関わらず、そこに関してはスルーして全部投げ出そうとしていた。つまり、ゲーム作りのチームとしての怒りというより、倫也が自分たちじゃなくて英梨々や詩羽に向かってしまったことが哀しかったとしか言いようが無いんだよね。
その前、自分の誕生日デートをすっぽかされたのも気に入らないのかもしれない
でもそれ以上に気になっていたのは、冴えない自分がキラキラしてる英梨々の想い人の倫也を取ってしまうかもしれないという事実だったのかもしれない。それでも、倫也には自分を選んでほしいと思っている自分にも嫌気が差していたのかもしれない。そんないろんな感情が入り混じってわけが分からなくなっている時に、倫也が英梨々サイドへのヘルプへ行くというのは、恵さん的にはかなりのショックで悲しかった。そのせいで、ゲームを作るに当たって自分が出来ることが有ることにも気がつけない程に気が動転してる。

だから出海と美智留からゲーム作りの進行をリードして欲しいと乞われて、一度は代表が居ないから私じゃ無理と断るものの、翌日は思い直して、怒りつつも自分の居場所の無さを感じつつもゲーム作りに関わることにした。それは、そこで倫也を待っていては駄目なことに気がついたから。倫也なしでもゲームはできちゃうんだって見せつけるのは自分に取って損じゃないと思えたからと自分を納得させた。
その間に、美智留と出海から恋バナ的に倫也との関係を邪推されて怒って、自分の冴え無さ具合と倫也とのつながりの薄さを再確認して思いっきり泣けてしまった訳。そこで、恵さんにとって倫也は自分の想い人なんだと自分の気持ちを確認した訳だった。だからヘルプを終えて帰宅してきた倫也を彼の自宅の玄関で待ち伏せして焦らすように逃げて彼を追い掛けさせて彼の気持ちを確認、そして彼から自分を好きだとはっきり言わせることに成功した。その上、自分より輝いている二人の倫也が好きだと隠そうとしない二人より自分を選んだ理由まで言わせて、キスした…。

それと…
恵の誕生日テートを約束した時のスカイプ通話時の
「しらないよ~、どうなってもしらないよ~」
ってのは、自分の好きって気持ちを焚き付けちゃって知らないよ~
英梨々と修羅場になっても知らないよ~
詩羽とも修羅場になっても知らないよ~
って意味っぽい気がする

それだけ、恵は自分自身が独占欲が強くて恋には貪欲だってことを自覚していたのかもしれない

そんなことまで見えてくるかもしれない
劇場版『冴えない彼女(ヒロイン)の育て方』
は絶賛上映中。
流石に上映開始5週目を迎えて上映回数は減りつつ有るものの、見に行くコアなファンはさほど減っていないので、意外とこれから観るのは難易度が高いのかもしれないので観れる機会が有るのであれば逃さず観ておいて損はないのです



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1 コメント

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ご案内 (おちゃつ)
2019-12-26 20:44:05
こんばんは、コピペで失礼いたします
年末年始企画を今回も開催しましたのでご案内させていただきます
ご多忙とは存じますがお時間がありましたらぜひご参加ください!
よろしくお願いいたします~。

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