頼子百万里走単騎 "Riding Alone for Millions of Miles"

環境学者・地理学者 Jimmy Laai Jeun Ming(本名:一ノ瀬俊明)のエッセイ

大学教養課程の数学って、、、

2022-08-17 03:21:15 | 日記
難関大の是非を問わず、理系の大学生は皆これを習っていたのだろうか。模試や本番で得点源としていた数IIIとのギャップは半端ない。
教養課程の数学(必修)では、解析2コマ、幾何2コマを1年次に履修(合計8単位)。小生は選択したが、それぞれ2コマ(なぜか0.5単位ずつで合計2単位)の演習があり、これに出ずに内容を理解できるやつはいなかったのではないか。
この時8単位の成績はB(65~79点)。演習ではAも。しかし、今読み返しても内容はさっぱり忘れている。数IIIはちゃんと思い出せるのに(やった時のガチさはまったく違う)。そして、サ(「左」)活にはまった2年次夏学期は選択必修の「解析学II」に(半分ほど)出席し、成績はC(ボロボロ)。
こうして、地学科進学を決めた小生は一度数学の世界から離れるに至った。
理学部で地球物理学(気象学とか)を受講したり、院進を決意して都市工学(工学部)の講義を聴講したりするのに、これらの知識はあまり必要なかった。修士課程入試(都市工)には数学もあったが、微積(ラプラス変換のレベル)くらいまでできればいいレベルだったので、自習して準備した。
また、以降の研究生活で必要となった数学の知識は、統計学を除けば、流体などの数値計算で使う差分と、修論で必要になったフーリエ解析くらいである。
そんな小生でも、教員になってからは学部3年生向けの数学演習(公務員試験の水理学だけでよかったが、調子こいて得意な気象学の問題も混ぜた)を担当したのだから、教養課程の数学っていったいなんだったのだろうか、という思いである。
偏差値50あたりの中堅大学では、どこまでこの教養数学(東大理系の学生でも理解があやしい人が半分くらい?)を教えているのだろうか。某地方私大の教養科目(数学や物理)で非常勤する機会があり、そこでは本来高校の物理や数学(未履修者向け)が教えられているのだという。駒場にはそんな慈悲深い教育はなかったが、数学や物理についていえば、専門で必要になるレベルの内容は、進学先(2年次冬学期以降)で手取り足取り教えているというわけだ。教養課程でだらだら留年を繰り返し、知らなくてもいいレベルの難解な数学に苦しむのは時間の無駄に思えてくる。

この6枚の内容を1年次に4コマで履修。博士論文の研究で、陰解法の数値計算をするべきであったが、幾何の講義で逆行列のところをちゃんと理解しておらず、あとの祭り。それ以降は陽解法だけの人生、発散に振動だらけ、、、。


 






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