今回有権者は迷っているのではないか。自称左派をやめたつもりはないが、昨今マッチングサイトの結果で最も多いのは、立憲ではなくて維新、国民、公明といったあたり。岸田さんの政策は1980年代の政権与党(自民)であれば考えられないほど左にシフトしてきており、理想はさておき現実を見据えたソフトランディングを狙って答えていくと、こんな結果になってしまうのだろう。岸田支持でもいいではないかといわれた場合、どうしても引っかかるのは、問題発言に無頓着な一部政治家への不信。(知らない人も少なくないが、)「八紘一宇おばさん」とかもその典型であろう。とりわけ、低学歴のまま著名人になってしまった人(一部の芸能人やプロスポーツ選手)には、中学レベルで習うはずの現代民主主義の原則、いや社会科公民で教えられる「人類社会にとっての普遍的な内容」を理解できておらずに問題発言する人が少なくないらしい(著名評論家Y先生の主張)。小生が避けたい未来は、アンシャン・レジームへの回帰だけである。もちろん与党政治家にも、回帰させたいなんていう「王党派」などはいないと思うが、人民サイドがポンコツ化していくと、自己責任論を持ち出された末に、本当に世の中(経済構造)が中世へ回帰してしまってもおかしくない。今の世の中で「上昇」していくために必要なものとして、経済的条件、学歴などをあげる人は少なくない。上昇なんて必要ないし、持続可能に平和に生きていければそれでいい、という人も増えているとは思う。少なくともその選択は、自分自身で納得して行いたいものである。そのような能力まで自分で勝手に失って、ポンコツ化していく人々に寄り添って助けてくれるほど、「人民のオールマイティな味方」というような政治勢力はおそらく存在しないと思うべきであろう。いわゆる貧困層も、社共れいわを支持しているのではないという。
かくいう小生、最近親族から「哲学がホリエモンと似ている」とかいわれた。冷徹な合理主義という意味ではそうかもしれない。
地縁のない田園回帰者(新住民)の投票行動に注目です。価値観も旧来の「上昇志向」とは一線を画しているかもしれません。