頼子百万里走単騎 "Riding Alone for Millions of Miles"

環境学者・地理学者 Jimmy Laai Jeun Ming(本名:一ノ瀬俊明)のエッセイ

大丈夫か、中国の地理学。

2021-06-21 14:10:50 | 日記
ある学生に伺いました。大丈夫か、中国の地理学。
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中国の教育を受けた文系の学生にとって、中国の学生が地理に触れる機会は、基本的に中学・高校時代以外にはありません。また、文系の学生が高校で習う地理は基礎的なものです。私の周りでは、大学でも地理を専門にする学生はいません。私の高校時代のクラスには、地理に興味を持ち、才能を発揮する学生がたくさんいましたが、大学で地理を専攻することにはならなかったようです。なぜ地理を学ぶ人が少ないのか?私の考えでは、今の多くの人が専攻を選ぶ時に、優先するのは「就職」です。一方、地理学の卒業生は、就職先の選択肢が少なく、給料も高くなく、学術的な研究志向が強いために冷遇されていると言われています。自分が好きなこと、自分が得意とすることとお金を稼げること、この3つのことが共通の交点を持たない人たちが大勢にいます。そして、地理学が原始的な学問で、それを研究するのは物理化学生物学に委ねられているのではないだろう。それは長く難しい道だと思われています。

40年ほど前、旧東側の国では地理学の地位が高い、と教えられました。広大な国土を探査する必要があり、「自然資源」という、中国独自のカテゴリーが地理学の根幹をなしていたり、というのが印象的でありましたが、環境学を包括しているような中国の地理学ですら、後発分野や周辺分野においしいところを蚕食されはじめているのかもしれません。
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