頼子百万里走単騎 "Riding Alone for Millions of Miles"

環境学者・地理学者 Jimmy Laai Jeun Ming(本名:一ノ瀬俊明)のエッセイ

2017年11月大連&丹東(大連民族大学との共同研究)

2019-04-23 00:34:46 | 旅行
詳細は
一ノ瀬俊明(2018):3年間モニタリングしてみた中朝国境の街丹東.E-journal GEO,13(1),332-337
https://www.jstage.jst.go.jp/article/ejgeo/13/1/13_332/_article/-char/ja/
をご覧ください。

23日
 早朝のつくばセンターでドイツ人カップルが、成田に向かいたい、と聞いてきた。バスの切符はまだ購入していないという。早朝なので売り場も開いていないが、通常余席が5つくらいあるようで、無事に座れたのを確認。こういう場面でも反射的にドイツ語が出る。圏央道開通後、成田は非常に近くなった。まるまる1年海外出張がなかったので、国際線の乗り方を忘れているんじゃないかと心配になる(体には刷り込まれているが)。「関ケ原」を鑑賞。多少の創作が混じってはいるが面白い。

My latest overseas mission was one year ago. I forgot how to board on the international flight.

まるまる1年海外ミッションがないと、さすがのゴルゴも国際線の乗り方を忘れてしまう。


 今回は中国の電話番号を購入せず、通話はVPN上でSNS(wechat)の音声通話を使ってみることにした。これなら一日1000円で済む(2012年頃のローミングは2500円だった)。W先生の大連民族大学は、現在外部評価の真っ最中。お忙しい中での今回の招聘だ。同時に行われていた民族建築模型の学内コンテストで、小生も評価委員の1人として採点に参加。陝西省北部のヤオトンや、チベット集落を再現した模型に高得点をさし上げた。建築物の細部構造にこだわって、大きな模型で再現した作品もあれば、景観重視で街区を再現した作品もある。地理学者的には後者への興味は尽きないし、実際に訪れて実物を見ている対象も少なくないので、小生の評価は意外にも厳しかったようだ。学内ラジオ番組が評価委員へのインタビューを録音していて、小生も2分ほどコメントをしゃべらせてもらった。

Scale model competition of traditional building in the Dalian Nationalities University. My mission is one of reviewers.





Interview of Dalian Nationalities Univ. Radio.



 夜は火鍋。鳳凰電視台(フェニックスTV)のシリア人記者の中国語によるレポートが面白い。中国語は上手なのだが、声調が不自然なのに、抑揚がオーバーすぎて笑える。


24日
 朝9時半に大連北駅で、丹東(タントン)行新幹線(動車:こだま相当のクラス)の切符を購入。1030のは満席で、1140に変更。広大な待合スペースにはロシア物産の専門店があり、日本へのお土産を少し購入。丹東へは2時間の道のり。東京名古屋間の感覚か。先ほど購入したロシアビールと黒いイクラ(チョウザメではない)を堪能。あまりおいしいものではない。韓国語の教科書を先に進めるのはこんな機会しかない。


 丹東到着後、すぐさま帰りの切符(1850ころ)を購入。現在時刻は1445。1500すぎに出港する鴨緑江クルーズのチケット売り場に走る。遊覧船では従前可能であったデッキへ出ての撮影が禁じられていた。北朝鮮からのクレームのゆえだろう。2年前は対岸にかなり接近していたコースも、昨年同様かなり距離を取っていて、ズームでの撮影。振動や低光量と、条件はかなり悪いので、ムービーで記録し、スナップショットを後で切り出すことにした。対岸を歩いている人は前にもまして少ない。巡邏の兵士が1名、カラシニコフを携えてゆっくり動いているくらいか。昨今の情勢を受けて、両岸の緊張は高まっているようだ。土産物屋も閑散としていて、金一族の徽章など、多くの人気商品が製造中止となり、入荷していない。昨年の小生の来店を覚えていた店主も申し訳なさそうに対応してくれた。朝鮮族が経営する烏骨鶏サムゲタンの店で夕食。広東省からの家族が、これどうやって食べるの、とか聞いていた。北朝鮮政府直営レストランも半数以上が閉店。ロシア喫茶でお茶してから駅へ。もうこの街へ来る価値はなさそうだ。


ただいま。


Their alert level is higher than the last year. Some friendship restaurants have disappeared.

戦争前夜か。






In the zone of our ship getting away, not a few soldiers stayed.

相手も賢明。遊覧船が離れていくエリアには軍人がかなり大勢たむろしている。



丹東に生き残っていた「北」食堂(コリョシクタン:高麗食堂)。


 帰りは無座(立ち席)の切符。しかし満席だったのは最初の一区間15分程度で、そこから先は座れた。大連北駅から開発区へのタクシーは不便だ。運転手は反対方向の市内にしか行きたがらない。5割増し(およそ40元のところ60元)で吹っかけてきた運転手。下車時点で領収書の印刷機が壊れていることが発覚。「これじゃあ、建て替え払いができないじゃないか。」と運転手を脅してみる。相手はあっさり白旗。メーターの金額に近い40で済んだ。小生も狡猾な悪人だ。

29日
 ミッションが順調に片付き、高校の同期が経営する日本企業(機械系)を終日見学(人文地理学などで行われる参与観察)。Z社長のいろいろなご苦労を間近に見る。スタッフは50人ほど。工業高校相当の学歴の若手が多い。12時間交代で昼夜兼行の24時間稼働。夜は再び火鍋→クラブ(大連民族大学の人文社会系学院のコが結構いる。小生は建築学院の客員)、、、

30日
 W先生に空港まで送っていただきがてら、知り合いの日系企業駐在幹部社員(60代)が、20代の農村出身の女性にマンションを3000万円で買い与え、愛人が管理する別荘として使おうとしたところ、日本に戻っている間に売り飛ばされ、代金を持ち逃げされた話を伺った。

「頼」につられて買ってしまった貴州の白酒。

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2 コメント

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Unknown (本人)
2021-11-24 11:09:43
空港から大学に移動したら、いきなりコンテストの審査委員業務と学部の講義1コマが待っていた。
Unknown (本人)
2021-11-24 11:15:08
マジで国際線の乗り方も忘れているんじゃ。
1年半以上乗ってない。
ドイツも感染拡大中。

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