頼子百万里走単騎 "Riding Alone for Millions of Miles"

環境学者・地理学者 Jimmy Laai Jeun Ming(本名:一ノ瀬俊明)のエッセイ

地理学徒の就職

2021-05-05 22:47:01 | 日記
学生時代からの問題意識であり、今も地理学科などで講義する際には言及していますが、文学部で西洋史学やギリシャ哲学、英文学などを専攻して、メーカーや銀行などに就職する感覚と、地理学を専攻して、地理学とは実際関係のない職場に就職する感覚は、一般の方から見ると同じように見えているのかもしれませんが、深くて広い地理学の体系を知っている人からすれば、せっかく4年間、学費のほか時間とフィールド調査費用(私費)を投じて研鑽を積んだのに、それを生かせないのは非常にもったいない、と思えるのではないか、それも地理学という分野の特殊性であると思います。このあたりも高校生になんとか伝わらないものだろうか、と思います。
とある私学で、スポーツ推薦入学者の地理学専攻比率が非常に高い理由として、キャンパス立地(トレーニング施設)との関係が指摘されていました。フィールドの学問は、地質学のように長期間キャンパスを不在にすることを前提にする分野もあり、家庭教師のアルバイトをはじめとして、政治活動(セクト(笑))への参加も厳しい、というケースを見たことがあります(大昔)。ドラマ「いだてん」のようなケースもなくはないのですが。遠征とフィールド調査は両立するという感覚ですか。時間だけではなく、経済的にも。しかも私学。
一ノ瀬俊明(1984年地質学教室進学→1985年地理学教室転学留年→1987年都市工学専攻大学院進学)
転学は政治活動に専念したいから、てなわけではまったくありません。

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