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横浜新港、行きは汽車道、帰りは「エアキャビン」がお勧め

2023年03月05日 | 旅行記・まち歩き


ここまで汽車道やハンマーヘッドクレーンなど、横浜の歴史ある構造物を紹介してきたが、今回は「YOKOHAMA AIR CABIN(横浜エアキャビン)」という、2021年4月に開業したい新しい乗り物、日本初・都市型循環式ロープウェイという交通システムを紹介してみたい。
みなとみらいの最寄り駅でもある根岸線(京浜東北線)のJR桜木町駅の駅前広場から新港・運河パークを結ぶロープウェイ。片道630メートルという区間を約5分で結ぶ循環式(連続式)で、最新の設備を備えている交通システムは、みなとみらいの街並みや運河などを一望できる都市型とはいえ観光の目玉にもなっているものだ。
今回、いちごフェスティバルという仕事の一環での横浜出張、料金も片道1,000円(往復1,800円)と距離からすると少しお高めであることから、自分からは乗ってみたいとは言えずにいたが、同行した社長から「乗ってみよう」との神の声ような言葉が。往路は汽車道、復路はエアキャビンという夢のような行程が実現した。



循環式索道はスキー場や山間部の観光地で乗ったことはあるが、確かにこれほど近代的な街並みにある都市部で見るというのは記憶がない。テーマパークや博覧会場の移動・アクセスに使われたことはあったそうだが、都市部の循環式ではこの横浜が「日本初」ということらしい。(よみうりランドのアクセスに活用されている「スカイシャトル」もメーカーでは自動循環式都市索道としている。現在、国内でも数か所新たに建設計画がある。)
また、キャビンはバリアフリー、空気の自然循環による換気システム、最新式のバッテリーを導入した冷房システム、安全監視システム、フルカラーLEDによる演出照明など、この辺が最新技術を導入しているということになりそうだ。
索道の営業(事業主)は、よこはまコスモワールドを運営する泉陽興業(大阪市浪速区)。設計・施工は日本ケーブル(東京都千代田区)で、この会社は石打丸山や湯沢高原、八幡平などの各スキー場の事業運営を行っている。キャビンはオーストリア製。



確かに都市交通としては運賃が片道1,000円は高いとの感じは否めない。コスモワールドに行くという人は、大観覧車の「コスモロック21」とのセット券1,500円(往復2,300円、コスモロック21は1名900円なので400円お得)というのもある。
とにかく横浜のみなとみらい21や運河パーク、汽車道などを眺められる景色は最高!2度目は乗るかどうかは別にして、一度は乗ってもらいたい。お勧めは私たちが利用したように行きは汽車道を歩いて、帰りはエアキャビンでということになる。
というのも、進行方向左手がキャビンの乗り込み口になっていて、桜木町駅から運河パークへ搭乗すると、みなとみらい側にドアフレームがくるので視界を遮ることになる。つまり我々の選択は正解。ちょうど夕日に映える大観覧車やインターコンチネンタルホテル、ランドマークタワーなどがくっきり見えた。夜景も素晴らしいことは間違いないだろう。(エアキャビンは夜9時まで営業)




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