行き先不明人の時刻表2

何も考えずに、でも何かを求めて、鉄道の旅を続けています。今夜もmoonligh-expressが発車の時間を迎えます。

ああ恨めしや越佐海峡

2018年01月05日 | 日記・エッセイ・コラム
年末年始のお休みもあっという間に過ぎてしまい、「また仕事かー」などと思っている方は私ばかりではあるまい。
休み中は何もせずに酒を飲み、ボーっと過ごしてしまっただけに、慌ただしい仕事始めにさらに疲れ気味。その後の三連休はありがたい。体調を立て直し、気持ちを立て直そう!

休み期間は、佐渡から娘が里帰り。孫二人に囲まれて、賑やかな正月休みなった。
ただ、この時期佐渡との行き来には、佐渡航路の運航が命綱。冬の日本海は気まぐれなところがあり、荒天での欠航は覚悟しておかなければならない。
佐渡から渡った日こそ波が少しあったようだが、大晦日や元旦の天候的は比較的穏やか。天候を見ながら、早めに帰ることも考えていたが少し寒さも緩んでいたため、気持ちも緩んだ?
佐渡に帰ろうとした最終日の三日は、寒波が訪れて大荒れの天気になってしまった。朝から佐渡汽船はジェットフォイル、フェリーとも欠航。

佐渡航路は、帰省客や観光客の足になっていることはもちろん、島と本土を行き来するビジネスラインとしても重要。特に、年末年始の休みの最終日の欠航が与える影響は大きい。
ダメもとで佐渡汽船のターミナルに行くと、どうしても早く帰りたいという人で混雑(まあ、フェリー乗り場に場所取りの荷物だけ並べられていましたが)。対岸の両津港でも同じような光景に違いない。
まあ安全第一ですから致し方ないことではあるし、佐渡の人は結構こうした場面には慣れているともいう。娘も職場に電話して事情を話すと「無理するな」と言ってもらえたとのこと。

諦めかけていたその時、最終の夜便が出航するという情報。それでも大混雑の二等船室に、しかも深夜佐渡に着く船に1歳2カ月の孫を乗せるのは忍びない。もう一泊と覚悟を決め翌日の切符を買い求めるために窓口に行くと天からの声。
「今から出るフェリー、一等船室ありますよ!」と窓口のお姉さん。たまたまキャンセルが出たものを、赤ちゃん連れの娘夫婦に回してくれた。
せっかくの好意ですので、夜便で帰ることに決定。我々の決断も揺れに揺れたが、娘夫婦に孫を乗せた「おけさ丸(佐渡汽船のフェリー名)」も暗い越佐海峡で揺れに揺れたようだ。

(写真上:新潟へ向かってから待ちに待って5時間後、ようやくフェリーの改札を入る娘のスミと孫のピカ。写真下:次の日、新潟万代島・朱鷺メッセの展望台から越佐海峡を望むと、日が差したり雪が舞ったりで、海上はまだ少し白い波が見える。)



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