時間のしずく time drops 

たいせつなもの。すきなこと。

クレイジーな契約

2011-11-07 | essay




真面目に。TPPのこと。

一年ほど前には、こんな ヘンな話、「日本」は相手にしないんだろうと思っていたのに
あれよあれよという間に、交渉参加へ もう瀬戸際。

日本のこの低い食糧自給率・・・。
現状維持どころか低下させていくのが目に見えているような
どう考えても日本に不利な契約など、お話にならないと思うのだけど。

TPPに参加するということは、オーバーに言えば日本が日本でなくなるってことと同じだよ。

農業にばかりスポットが当たっているけれど、農業に限ったことでなく
今ある さまざまな日本国内の制度や安全基準よりもTPPの取り決めが優先されてしまう
という 恐ろしい事実を私たちは全然知らされていないよ。

医療制度などのあらゆる制度が自由競争になるということは、
現状の皆保険制度は崩壊してしまう可能性もあるってことなのだ・・・。

ひとたび参加してしまったら、TPP協定に反する規制をすれば、
進出企業が、損失を受けたとして政府を訴え、賠償請求もできることになってしまうという。

日本の食の安全基準が、ないがしろにされてしまったら???
危険な添加物満載の食品や遺伝子組み換え食品が大幅に流通することになっちゃうよ。
子どもたちに、日本の安全な食品だけを食べさせたいと願っても、
その頃にはもう庶民の手には届かない価格になっているかもしれないよ~。

日本の生産物の輸出や、日本企業の海外進出には追い風になるってことはわかるけれど、
デメリットの正しい情報が少なすぎる。

こういう大切なこと、一部のニンゲンだけで決めていいの?
震災の復興もままならず、福島の原発がまだ燻っているようなこんな時に?どさくさ紛れ?

得をするのはアメリカだけだとしか思えないのだけれど。

いつだって国民は置き去り。
国会決議どころか、全国民投票をさせて欲しいくらいだよ。

以前読んだ本 「限界集落」を思い出した。
推進派の政治家には、ぜひこの本を読んでまっさらな気持ちになって、考えてほしいものだなあ。

  梶井照陰著 2008年 FOIL 発行


山を守るひと、里を守るひと、畑を田んぼを、そして海を守るひと。
ずっと昔から日本の至るところにある小さな村々で、そのひとりひとりの営みの力によって
この島国の自然環境は整えられ支えられてきた。

山を守る林業も、外材に押され採算がとれず廃業するひとも多いという。
手入れされなくなった山は、荒れてゆき、土砂崩れを起こしやすくなる。
近年の集中豪雨も、そして土砂災害もすべてが繋がっている。

農業を離れ、里山に住む人が減れば、獣の住む場所と人間の住む場所の境が曖昧になり
熊など、山の生き物が町に下りてくる・・・。

TPPは、じわじわと本来の日本の姿を消滅させていくのを助長するような
そんな怖い契約なんだということを、わたしたちは知らなければいけないよね。

どうしちゃったんだろう?
日本の政府は日本を守るためにあるんじゃないの??
愛国心のない国だから、いいようにされちゃうのかな。

ひとりひとりが知ること。考えること。それが大事だよね。


         




 


おもしろサイン

2011-11-06 | essay


ちょっとオモシロイサインって、目を引かれる。


有楽町線池袋駅のホームの端っこで見つけたこのサイン。
謎の半アナログ感がいいなあ。これは手書きの文字だよねえ? 惹かれる。。。




どうぶつ公園内、バクのフェンスにて、ひとつ学びました。

このヒトのオドロキが、この首の微妙な角度によく表れています。




サル山の檻にて。

この看板、さりげなく付けてある小さな木の板なんだけれど、切実さが伝わってきていいわあ。
やはり描いたひとの気持ちが染み込んでいる手描きのものって、一番ココロに入ってくるね。
下手ウマ感のある無表情なおさるの顔がいいんだなあ。

いろんなモノを、いろんな目線で眺めてみると、
いろんな発見があっておもしろいよ。


 

 うどんのなかに、うどんおばけ現る!!

娘に、みてみて~!と見せると、「待って!そのまま!」と、わたしのケータイを出してきてカシャリ。
一瞬のちには、おばけはわたしのおなかの中に消えてゆきました~。

偶然の一瞬。二度とない一瞬。
時間は、一瞬一瞬のつづれ織り。

時間をたいせつに使うって、実際難しいけれど、
「おもしろいなあ!」とか「たのしいなあ」って感じるだけでも
生きた時間を使ってるってことなんだと思うんだなあ。

たいせつにしよう!って、おもうだけでも大事だよね。


 


脳内迷子

2011-11-05 | essay




方向音痴を昔から自覚してはいるけれど、
近頃身にしみて感じるのは
我が身の手足の方向感覚の悪さ。。。

一年余り前から、娘と一緒に習い始めた合気道。

相半身と逆半身の構えは、向かい合った相手と同じ手足が前に出るか、その逆かなのだけれど
脳内で瞬時に自分のとる構えを3Dで捉えるのがすごく難しい。
カンタンに言ってしまえば、ただ鈍くさいだけなのだけれどね。

でもね、きっとこれって、方向音痴のひとには共感してもらえるんじゃないかなあって思う。
以前読んだ本のなかに、方向感覚の悪いひとは、
たくさん並んだ図形の中から瞬時に同じ図形を探すテストの正解率がすこぶる低い、というくだりがあった。
図形を脳内で自在に回転して捉えることが不得手、ということだ。

それで構えの正確な形を脳内でイメージすることに時間がかかるんだな、きっと。

と、自分なりに分析してみるのだけれど、まあ、それはイイワケというものでもあり。

上達するためには、考えるより先に体が動くくらいになることがたいせつなのでしょうね。

脳内ですら、日々迷子になりつつも、
ゆっくりだけどちょっとづつ前へ歩いていこっと。

無になれる時間。。。たいへん貴重な時間です。

そして、間違えても間違えても、辛抱強くご指導くださる師範サマサマの懐の深さに感謝です




 

 


親しげな機械

2011-11-04 | essay


銀行のATMで。

機械が「いらっしゃいませ」ってしゃべり終える前に操作をすると

「いらっしゃい!」 で声が途切れて、次の画面に移る。

これ、すき。


このくらいフレンドリーでもいいかもよ。 愛想のいい機械。

関西のATMは「まいど!」 とかね。 いいんちゃう?








「Laughing Down Crying」 Daryl Hall

2011-11-03 | MUSICのこと





前作のソロ「Can't Stop Dreaming」から、いつの間にか15年も経っていたのね。
 15年・・・いろんなことがありました。

ダリル・ホールの最新ソロ・アルバム、「Laughing Down Crying」 がリリースされました。

Live From Daryl's House で聴き慣れたメンバーでの、温かいアルバム。
聴けば聴くほど、味わい深くて いい曲揃い。

ネットライブ番組、Live From Daryl's House 最新エピソードは、ニューアルバムの特集。
義理の娘さん(March Fry) が、バックコーラスで参加していて、(結婚にもびっくり)
この彼女がまた、良い声な上にうっとりするほど気品のある美しい顔立ち。。。
今流れているエピソードは、次回に続く前編。

アルバムを買おうか、どうしようか迷っている方は、必見です。
絶対欲しくなること間違いなし。


 

アルバムの冊子の最後のページ。。。

HI EVERYBODY,  で始まる、手紙のようなダリルの言葉・・・。これ、泣けてしまいます。

人生いろいろ。。。
世界的に有名なこのひとだって、生身のひとりのニンゲンだもの。
誰の上にも、いろんな出来事は起こる。
別れ、出逢い、親しいひとの死・・・。 UPもあれば、DOWNもある。

なんだか勝手ながら、等身大の、知っているひとからの手紙みたいに感じて、
いたく感動してしまいました・・・。


このアルバムには、昨年心臓発作で亡くなった、共に活動してきた親友T-Boneの
最後の演奏が収録されています。。。

ネットで見つけたインタビュー記事によると、
「Problem With You」のアメイジングなギターのレコーディングを終えたT-Boneは
演奏直後に「That's what I'm talkin' about!」と、言ったそうだ・・・。 
(満足そうな彼の笑顔が浮かぶようだなあ)  (追記:この曲、よく聴いたら最後にその声が入ってた!)

そのわずか3時間後に彼は逝ってしまった・・・。とダリルは語る。

文字通り、T-Boneの地球での最後の演奏が収録されているんだなあ。

Daryl Hall 
これからも、どこまでも高みに向かって永遠に唄い続けていてほしい、尊敬すべきアーティストです。



http://www.musicradar.com/news/guitars/interview-daryl-hall-on-his-new-album-laughing-down-crying-497496

( ↑ こういうの 初めて貼ってみます。このロング・インタビューすごくいいので
Hall&Oates Fanは必読です。英文ですが、がんばって読んでみてください。) 

http://www.livefromdarylshouse.com/welcome.html

ちなみにこちらは、ダリル・ホールのネット番組「Live From Daryl's House」
どなたでも、無料で番組がフルに観られま~す。

 

       


ムササビの夜

2011-11-02 | essay

 

揺れる八ツ場ダム。。。

結婚のひと月前、独身ラストの温泉旅行に小学校からの親友とふたりで出掛けた。
選んだ場所は、ダムに沈んでしまうと聞いた、川原湯温泉。

今から、もう18年も前のこと。

露天風呂から、野生のムササビが飛び交うのを見れると知り、
断然行っておかなくては!と思って選んだのだった。

大きな樽風呂に浸かって、木々に目を凝らしていると、本当にムササビが何匹も枝から枝へ!

こんな自然の生き物の暮らす場所を沈めてしまうのか・・・と酷く寂しく思ったことを覚えている。

ダム建設。。。続行と中止を行ったり来たり。 翻弄される町の人々。
もう、その旅館は数年前に閉館し、更地になっていることをニュースで知った。

どちらに決まろうとも、もう街は元通りにはならない。。。

姿を変えゆく土地で、あのムササビたちは・・・どうしているのだろう。








ももいろの花

2011-11-01 | essay


公園に、コスモスのたくさん咲いている丘がある。

 

この場所は、母とよく歩いた場所。

この日 この公園で、母にとてもよく似たひとを見かけた。
歩く後ろ姿や、髪や頭の形があまりに似ていて、しばらく立ち止まってじっと見つめてしまった。

むすめに、「ちいばーちゃんに似てる・・・」とつぶやくと
じっとわたしの顔を見上げるむすめ。
「見てると泣いちゃうよー。泣くな~。」と子どもをあやすようにわたしに言う。

そうだよね。母を亡くしたばかりのあの頃、あなたはもっともっと小さかったのに
ぽろぽろとわたしが涙を流しているのを見つけては
ちいさな手にハンカチを握って飛んできて、背伸びして拭ってくれていたんだよね。

この夏、たいせつなともだちを突然喪って 悄然とするわたしに、
「ちいばーちゃんのことが やっとダイジョウブになってきたのに、また最初からだねえ・・・」

と、静かにつぶやいたむすめ。。。 あなた、ちゃんとわたしのことわかってくれているんだね。

まだ9歳の、自分が産んだ娘なのに、娘のなかに「母」を感じるフシギ。。。
そんなことって、あるんだなあ・・・。 

ぐるぐると時間は廻る。。。
ちいさなあなたに、実はとっても助けられてきたんだなあ。


ありがとうね。
 

  

 


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