青い紫陽花がすきだったひと。 2009-06-06 | essay 「 待つひと 」 彼女は 待っていた わたしが帰るのを ひっそりとした 部屋のなかで 彼女は 待っていた わたしが話すのを 温かな紅茶を淹れて 彼女は 待っていた わたしが彼女のこころのドアを開くのを それなのに わたしは気づかずにいたのだ 彼女がいつもひとりぽっちで待っていたことを そして いつまでもそのままで そこにいてくれるわけではないということを (6月の彼女へ) « こころに触れる映画 | トップ | ものを大事にするこころ »