十訓抄第五　可撰朋友事 五ノ三 後三条院、東宮にておはしましける時、学士實政朝臣、任国に赴きけるに、餞別の名殘、惜しませ給ひて 州民縦作甘棠詠　州民、縦ひ甘棠の詠を作すとも 莫忘多...

土御門ノ内大臣ノ家にて梅香留袖 　　　　　　　　　　　　　　　藤原有家朝臣 散ぬればにほひばかりをうめの花ありとや袖に春風ぞふく めでたし。詞めでたし。二の句のをもじ、なる物を...

十訓抄第六　可存忠直事　 六ノ九 橘良利は寛平法皇の世を遁れさせ給ふ時、同じく家を出でて、寛蓮大とて修行の御供に候ひける。 和泉の國、日根といふところにて、よみけ...

十訓抄第七　可専思慮事 七ノ十五鳥羽院の御時、雨いと降りける夜、若殿上人あまた集まりて、...

百首ノ歌奉りし時 帰るかりいまはのこゝろありあけに月と花との名こそをしけれ 詞めでたし...

十訓抄第七　可専思慮事 七ノ三十三大宰大弐高遠の、物へおはしける道に、女房車をやりて過ぎ...

新古今和歌集　巻第二 春歌下 千五百番歌合に春の歌 　　　　皇太后宮大夫俊成 　　いく...

十訓抄第八　可堪忍諸事事 八ノ序ある人いはく、よろづのことを思ひしのばむは、すぐれたる&#...

新古今和歌集巻第十一 戀歌一 　題しらず 　　　　よみ人知らず 音にの 　　みありと ...

千五百番歌合に　　　　　　　　　　　　藤原雅経 白雲のたえまになびく青柳のかつらぎ山に春風ぞふく めでたし。上句詞めでたし。青柳は、葛城の枕詞なるを、やがて其山に生立る柳に...