新古今和歌集の部屋

前田家本方丈記 日野の庵13 自づから事の便りに都を聞けば

ゐにこけむせり。をのつから

事のたよりにみやこをき

けはこのやまにこもりゐて後

やむ事なき人のかくれたま

へるあまたきこゆ。ましてその

かすならぬたくひつくしてこ

れをしるすへからす。たひ/\の

炎上にほろひたる家またいく

そはくそ。たゝかりのいほりの

 


(土)居に苔むせり。

をのづから事の便りに都を聞けば、この山に籠りゐて後、やむごとなき人の隠れ給へるあまた聞こゆ。
ましてその数ならぬ類ひ、尽くしてこれを記すべからず。

たび/\の炎上に滅びたる家、またいくそばくぞ。たゞ仮の庵の

 

参考 大福光寺本

ヰニコケムセリ。

ヲノツカラコトノタヨリニミヤコヲキケハコノ山ニコモリヰテノチヤムコトナキ人ノカクレ給ヘルモアマタキコユ。

マシテソノカスナラヌタクヒツクシテコレヲシルヘカラス

タヒタヒ炎上ニホロヒタル家又イクソハクソ。

タゝカリノイホリノ

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