新古今和歌集の部屋

前田家本方丈記 日野の庵14 庵のみ長閑けくして

みのとけくしておそれなし。ほと

せはしといへともよるふすゆか

あり。ひるゐるさあり。身一を

やとすにふそくなし。かうなは

ちいさきかいをこのむ。これ身

をしれるによりてなり。みさ

こはあらいそにゐる。すなはち

人をおそるゝかゆへなり。われ

またかくのことし。みをしりよ

 


(庵の)み、のどけくして恐れなし。

ほど狭しといへども、夜臥す床あり。

昼ゐる座あり。

身一をやどすに不足なし。

かうなは小さき貝を好む。

これ身を知れるによりてなり。

みさごは荒磯にゐる。

すなはち人を恐るゝが故なり。

我また斯くの如し。

身を知り、世

 

(参考)大福光寺本

ミノトケクシテヲソレナシ。

ホトセハシトイヘトモヨルフスユカアリ。

ヒルヰル座アリ。

一身ヲヤトスニ不足ナシ。

カムナハチヰサキカヒヲコノム。

コレシレルニヨリテナリ。

ミサコハアライソニヰル。

スナハチ人ヲゝソルゝカユヘナリ。

ワレマタカクノコトシ。

ヲシリヨヲ

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