新古今和歌集の部屋

小倉山百人一首 曽祢好忠


 曽祢好忠

ゆらのとを
  わたる
舟人
かぢ
 を
 たえ
行衛も
 しらぬ
恋の道かな
ーーーーーーーーー
○曾祢好忠
先祖不見
寛和之比人云云
任丹後掾云云
依号曾丹

新古
 紀の國やゆらの
 みなとに
  ひろふてふ
玉さかに
  だにあひ
  みてしがな

引哥
梶をたえ
 いのちも
   たゆと
しらせばや
 なみだの
  うらに
 しずむ
  舟人
ーーーーーーーーーーーーーーーー
此哥の心は我こひのみちのいひ
よるべきたよりもなくさながら
おもひすてられずつもり
つもれる思ひはゆくへもしらぬ
なり由良のとをわたる舩人
のかぢをたちたるがごとしと
たとへたるなり由良の湊は
紀州國也玄旨のいはくこの
由良のとは浪あらき所なるべし
心は大海をわたる舟のかぢなからん
はたよりをうしなふべき事也其
舟のごとくわが恋ぢのたのむ
たよりなく行えもしらぬよ
しなり
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