「プラダを着た悪魔」

先日バンビーノと「プラダを着た悪魔」を鑑賞してきました。今上映している映画の中では一番見たかったものなので、楽しかったです。

色んなＮＹのキャリアウーマンの足元を延々映し続けるオープニングで、そのどれもが９cm以上のハイヒール 表題のプラダのものとおもわれる靴もいくつか。それをこれでもかと見せつけられるだけで、ワクワクしました。

原作を読んだことはないのですが、ちらほら聞こえてくる内容だけで、おおまかなあらすじはほぼわかったも同然。絶対見終わったあと落ち込んだり、悲しくなったりしないことが、見る前からわかっている映画って、ほんといいですね
とても気楽な気持ちで見れたので、最近疲れてる方や、２時間ほど頭を空っぽにしたい方には、全力で の映画です。


ダサくて太ってる（っていってもアメリカサイズで６号だから、普通の標準体型）アンディ（アン・ハサウェイ）が、意地悪なファッション雑誌の編集長のミランダ（メリル・ストリープ）に鍛えられて、どんどんオシャレになっていき、仕事もばりばりするんだけど、仕事と恋の間で揺れ動き、社会の非情な部分に触れたりして、決断をせまられ・・・
みたいな話です。てゆうか話自体はどうでもいいです。
見るべきはファッションです。


・・・と言いたいところなんですが、期待したほどおしゃれじゃなかったような？
特にアン・ハサウェイが。シャツとピタピタニットの重ね着スタイリングなんか、90年代に大流行したものでしたし。すんごいマイクロミニも、けっして流行最前先って感じでもなかったし。
なんといってもアン・ハサウェイの大味な顔がネックだったのではないかと。
せめてあの大きなオメメに合った前髪にしてあげればいいのに。

スタイリングはパトリシア・フィールドなのになあ。
ＳＡＴＣ（Sex And The City）でのサラ・ジェシカ・パーカーのアバンギャルドなスタイリングは大好きなんですが。

それよりも、メリル・ストリープがすごかったです。今までの、小太りで非都会的な、ザ・オバサンなイメージを覆されました。かなり身体が絞り込んであって、おしゃれ雑誌の編集長として、ちゃんと説得力がありました。さすが大女優。
しかも話の半ばで、すっぴんをさらけ出す部分があったのですが、その女優魂に、強く心を打たれました。いくら仕事だからといって、あのすさまじいすっぴんを全世界の人に見せるとは・・・アッパレです 個人的に一番の見所でした。

キレッキレのおしゃれ番長なメリル。


なんかもう一つイマイチなアンちゃん。でもバッグが


あと、なんでこういう女子が活躍するガーリームービーにおける、主役の相手方は、揃いも揃って魅力のない男子がやるのでしょうか。あまりにカッコイイ男がやると主役がかすむから？それにしてももうちょっと、こう、説得力のある人に配役してほしいなあ。


でも、おしゃれ大好き＆ワーキングガールは絶対楽しめる映画です


ここでメリル・ストリープのクールな演技がちょっとだけ堪能できます　★★★

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ジジ