韮山農園生活

 定年後の生活を妻と二人で韮山で暮らしています。園芸、食品加工、陶芸鑑賞、散歩などの感想を綴ります。 

春の終わり、夏の始まり

2017-05-05 08:33:19 | 日記
 膝痛を抱えた60代末の私にとって、軽い農作業や近所の散歩は大事なお仕事であります。数日前に城池の周辺を歩いていたら、城池に逆さ富士が映っていました。富士山の眺めが良い、いわゆる名所ではありませんが、この地で育った私には、この景色が好きです。
 最近の逆さ富士です。
 


 今年の2月3日に撮影した逆さ富士です。
 


 城池北端に大きな藤の木があり、毎年見事な花を咲かせます。
 


 今朝は、堂川という小さな川沿いを歩いていたら、上空でトンビの鳴き声がしました。電柱の上にとまって、澄んだ声で鳴いていました。昼間には2,3羽のカラスに追われて、悲鳴をあげることもありますが、今朝のトンビは平和でした。
 


 城池は韮山城址の東側にある農業用水池です。韮山城は北条早雲が晩年まで過ごしたお城で、このお堀の一部が農業用水池になったようです。夏になると狩野川の水をポンプアップしてこの池に溜め、韮山耕地に流します。農業用語に温水池という言葉がありますが、この池に溜めることによって、水温を上げる効果があります。私が子どもの頃田植えの手伝いをしましたが、韮山耕地の水田の水は、山水を引いた里山の水田よりも暖かかったことを覚えています。
 水田稲作の民は、しゃがむ姿勢をとりますので重労働です。欧米人やアフリカ人などの外国人は、このしゃがむという姿勢が難しいようです。外人は水田稲作の民の姿勢を、アジアンスクワットと言うそうですが、不思議なのでしょう。小麦栽培やトウモロコシ栽培などの農作業の姿勢を見ると、文化や歴史が違った角度から見えます。ミレーの落穂拾いの農民の姿を思い出してみると、なるほどなと思えることがあります。伝統芸能や相撲なども、このアジアンスクワットの賜物のような気がします。

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