人身事故

東京に限らず、どこの地域でも外には危険が待ち受けている。

昨日バイトの帰り道、私は引かれそうになった。

私は家から駅までは自転車を利用している。
いつも安全運転を心がけているのだが、その時は歩道を走っていたため少し油断して運転をしていた。
すると突然、後ろからものすごい音が迫ってきた。

「ドッドッドドッ」

私は引かれそうになって慌てて急ブレーキをかけた。

「キ、キィーーイ」

私はなんとか身をかわし、バランスをたてなおした。

「あぶねーな！」

私は頭にきて引こうとした奴を見た。しかし、そいつを見て私は腰を抜かした。

なんとそいつはスーツ姿の歩行者、いや、走行者だったのだ！！私は人に引かれそうになったのである。

しかし、そいつは私のことなんか気にも止めなかった。自転車を運転している私をさっさと追い越して、あっという間に消えてしまったのである。

その出来事の後、私は小学生の頃の怖い話を思い出した。

Aさんが車を運転していてふと、バックミラーを見ると後ろから男が走っている姿が見えた。
しばらく運転をしてまたAさんがミラーを見るとまだ後ろから走っている男の姿が見えた。しかも、さっきよりも距離が縮まってきている。Aさんは気味が悪くなり、スピードを上げると、その距離はだんだん、だんだん、縮まっていった。Aさんは怖くなってミラーを見るのをやめた。そして、またしばらく運転をしてバックミラーをみると男の姿はなかった。Aさんはほっとした。しかし、パッと横を向いた瞬間！
そこにはその男の姿が！！そして、Aさんはその男に引かれて死んでしまうのである。
この話は人が車に乗った人を引くおかしな話である。しかし、こんな出来事があった私にはその怖い話を否定することはできない。

「あれは本当の話だったのか…。」

私はゾッとしたが、そこで新たな教訓が生まれた。

外出するときは、車やバイクそして自転車だけでなく走行者にも気を付けなければならない。

私は今まで以上に気を引き締めて自転車を運転するようになった。