嗚呼~!しらき

眠らない街、東京日記

いい女の条件

2005年04月18日 20時08分42秒 | Weblog
いい女の条件。
・料理が上手・吐息が薔薇の香りがする・うんこをしない。
一般的にはこれらが代表的な条件である。
他にも数えきれないくらいの条件はあるが、残念なことに私はどれひとつとしてクリアできていない。

しかし、そんな私でも簡単にクリアできそうな条件がある。それは香りである。いい女とはいい香りがするものである。

昨日、友達と香水ショップに行った。もちろん、友達のあとを私がついていっただけなのだが、私は香水の魅力にすっかりはまってしまった。

香水とはたったひとふきで私をおっさんから女性へと変えてくれる魔法の水なのである。

モテる女はおっさんの臭いなんかしない。
ちなみにその友達は仕事とプライベートで香水を使い分けしている。
やはり、彼女はモテるのだ。

彼女を待っている間、私はぼーっと香水を眺めていると店員さんが気を使ってやってきた。

「こちら新作の香りになります。よかったらどうぞ。」

そのテスター用の紙についた香りはきつくなく、爽やかで私は気に入ったのだが、財布が許してはくれなかった。

しぶしぶ私はその紙を大事に袋に入れて帰ったのだが、その帰路の途中途中でその袋から香りが主張してきた。

「ねぇ、いい香りでしょ?嗅いで、嗅いで!」

私は誘惑のまま、臭いを嗅いでいると、熱い視線を感じた。

「もしかして、早速この香りの効果がでてる?」

私はいい女を意識して髪をかきあげつつ視線の先をみると、ものすごく汚いものを見るような目で男性が私を見ていた。

そして、私と目が合うとすぐに男は視線を伏せたのであった。

「なぜだ?」

疑問に思ったがすぐに原因がわかった。
さっきまで香水に酔い痴れていた私の姿は、袋に頭を突っ込んで臭いを嗅いでいたのである。

完全に変態女である。

私はいい女になるには香りよりも何よりも、まず行動を見直すことが先だと改めて思うのであった。